気分転換が上手な人は、飲み物の買い置きはしません。
飲みたくなったとき、その都度席を立ち、飲み物を買いに行きます。
あえて遠くにあるお店や自販機まで買いに行くこともあります。
前もって飲み物を買っておけばいいと思うかもしれません。
買い置きしておけば、気分転換がしたくなったとき、その場ですぐ飲めますが、あえてその都度買いに行くのがいいのです。
飲み物を買いに行くとき、体を動かします。
廊下を歩いたり、階段を上り下りしたりします。
途中でばったり同僚と会って、少し立ち話ができるかもしれません。
屋外に出るなら、外の空気に触れられ、新鮮な酸素を楽しめます。
日光を浴びたり、青空を楽しめたり、風の流れを感じたりできます。
雨が降っていれば、傘を差して、雨の音や香りを楽しめるでしょう。
買いに行く途中で、面白いものを見たり聞いたりするかもしれません。
こうした豊かな刺激が大事です。
「飲み物を買いに行く」という行為を通して五感が刺激され、これが気分転換につながります。
飲み物を飲むことは、気分転換の1つにすぎません。
気分転換で大切なのは、飲み物を飲むより、買いに行く時間です。
気分転換は、楽をすればいいものではありません。
気分を変えることが目的ですから、できるだけ刺激の種類を変えることが大切です。
あえて少し手間暇のかかることをしたほうが、五感がたっぷり刺激されて、良いリフレッシュになります。
一見すると、遠回りや面倒なことに思えますが、実は気分転換の最短距離なのです。