仕事が完了すると「目に見える結果」が残ります。
たとえば、資料、制作物、プログラムなどです。
掃除であれば「見た目がきれいになる」という結果が残ります。
目で結果を確認できると、やった感があり、程度も確認できます。
仕事の結果が目に見えると一目瞭然となり、人からも「頑張ったのだな」「手間暇がかかっただろう」と理解されるでしょう。
はっきり目で確認できるので仕事の実感が得やすく、モチベーションにもつながります。
さて、問題なのは「感情のコントロール」の場合です。
感情のコントロールは、目に見える結果がありません。
いらいらした感情をぐっと抑えることができても、結果や成果物など残るものがありません。
「感情を抑えた」という結果は、客観的に確認しにくいのが難点です。
頑張ってぐっと感情を抑えても、表向きの様子は「普段どおり」のため、人に気づいてもらえません。
気づいてもらえないから、褒められることも認められることもありません。
感情を抑えることができても、ちょっと寂しい気がするのです。
ここで大切になるのが「自己称賛」です。
感情を抑えることができれば、そのたびに自分を褒めてください。
「よく耐えた!」
「感情のコントロールが成功したね。おめでとう!」
「よし、しっかり感情を抑えることができたね。素晴らしい!」
成果物がないからこそ自己称賛が有効です。
恥ずかしく思う必要はありません。
結果や成果物がなくても1つの達成であり成功ですから、自分の努力を認めることが大切です。
そこには「成長」もあります。
ぐっと感情を抑えることで、脳の前頭葉が鍛えられました。
表には見えませんが、神経細胞のネットワークが密になり、脳が成長したことになります。
前頭葉は感情をコントロールする部分のため、鍛えることで集中力の質も上がります。
成果物はなくても「感情を抑えた」という結果を称賛することです。
感情を抑えることができるたびに自分を褒めてください。
自分の努力に堂々と胸を張っていいのです。