できないことは「できない」と答えてください。
もちろん頑張ればできそうなことであれば、肯定的な答え方をしてもいいのです。
成長は、少しずつ背伸びをしながらしていくものです。
ちょっと難しく感じただけで「できない」と否定的に答えていては、できる成長もできなくなります。
安易にNOと断っていると、成長のチャンスを失うばかりか、仕事の依頼も来なくなるでしょう。
自分の成長のためにも今後の仕事のためにも、背伸びが必要なのは間違いありません。
しかし、確実にできないとわかっていることなら迷うことはありません。
できないことは「できない」と正直に答えるのがベストです。
たとえば、身の丈を越えた仕事や、どうやっても納期に間に合わない仕事です。
見栄を張って肯定的な発言をしたり思わせぶりな態度を見せたりするのはよくありません。
相手は「できるのだろう」と解釈して、仕事を依頼してくるでしょう。
うっかり引き受けてしまっては大変です。
無理な仕事を引き受けると、非常に大きなストレスを負うことになり、身も心もいっぱいいっぱいになるでしょう。
無理をすると、健康を害する可能性も出てきます。
できないことを引き受けたところで結果は目に見えています。
できないことを引きつけたところで、できません。
しかもできないという結果だけで終わらず、謝罪の必要も出てきます。
納期直前に不可の連絡を入れると、依頼主に迷惑をかける結果となります。
評価が落ちるのも確実です。
できないことにもかかわらず、安易にできると答えてしまうと、お互いにとって不幸となるのです。
相手に申し訳ない気持ちがあってNOと答えにくいところですが、だからといって嘘をつけばいいわけではありません。
言葉を濁すことも思わせぶりな態度も必要ありません。
できないことは「できない」と正直に答えることです。
あなたが「できない」と答えれば、相手はすぐ別の手段を模索できるようになります。
迷惑をかけることもありません。
ちょっと言いにくいかもしれませんが、勇気を出してNOと伝えてください。
正直にできないことを伝えた結果、評価が下がったり仕事が減ったりする可能性もあるでしょう。
正直に答えた結果ですから、それは仕方ないことです。
自分のためだけでなく、相手のためでもあります。
正直に答えることは恥ずかしいことではありません。
将来のことを考えると、正直に答えるのがいい。
できないことは「できない」と答えるのが正解です。