仕事で使える時間には、大きく2種類あります。
「細切れ時間」と「まとまった時間」です。
細切れ時間とは、短い時間のことをいいます。
一般に数分から数十分のことであり、電車の待ち時間やアポイントまでの待ち時間がそれに当たります。
まとまった時間とは、中断されることのない、継続的なひとかたまりの時間のことをいいます。
1時間や2時間など、椅子に座って長時間どっぷり取り組める時間のことをいいます。
時間の使い方が上手になるためには、この2つの時間でやることを混同しないことが大切です。
時間があれば「少しでも仕事を進めたい」と思うところでしょう。
まとまった時間であればいいのです。
2時間・3時間といったまとまった時間であれば、小さな仕事でも大きな仕事でも好きに取り組めばいいでしょう。
しかし、細切れ時間となると話は別です。
細切れ時間に大きな仕事をしないことです。
少しでも時間があると仕事を進めたくなりますが「使える時間の長さ」がポイントです。
時間があるなら、どんな仕事に取り組んでも同じに思えますが、実際はそう単純ではありません。
細切れ時間に大きな仕事をしようとしても、思うようにいかないでしょう。
細切れ時間は、1回が数分、長くても数十分です。
仕事に取りかかっても、すぐ中断しなければいけません。
たびたび中断する状況では、集中したくてもできません。
中断と再開の連続にいらいらするでしょう。
一気に進めることもできないため、なかなか調子にも乗れません。
中途半端な形で仕事を中断することになると、今度は再開するときもストレスです。
「どこまで仕事を進めたかな」ときょろきょろすることになり、余計なタスクが増えます。
何より怖いのが「ミスが発生しやすくなること」です。
集中できないと、注意力の低下によりミスが発生しやすくなります。
少しでも仕事を減らすつもりで取りかかった結果、ミスをして仕事を増やすことになれば本末転倒です。
ミスのリカバリーが必要になり、思ったよりてこずることもあります。
2時間でできる仕事が、3時間や4時間など、余計に時間がかかることも珍しくありません。
笑ってしまう状況ですが、実際よくあることです。
細切れ時間ができたからといって安易に大きな仕事をすると痛い目に遭うでしょう。
細切れ時間に大きな仕事をするからいけないのです。
細切れ時間であれば、大きな仕事に取りかかりたくてもあえて控えておくのが賢明です。
細切れ時間には、小さな仕事をするのが適切です。
思考力や集中力がなくてもできる仕事がいいでしょう。
細切れ時間内で完結するような仕事がいいでしょう。
たとえば、メールの確認や返信です。
コピー取り・書類整理・交通費の精算など、雑用を片付けるのもグッドです。
小さな調べ物をしたり情報収集の時間に充てたりするのもいいでしょう。
小さな仕事はさっと片付けられるので、細切れ時間でも無理なく取り組めます。
使える時間の長さに合わせて、仕事の種類を選んでください。
まとまった時間であれば、小さな仕事でも大きな仕事でもOKです。
細切れ時間であれば、小さな仕事だけにしておくのが賢明です。
自然と意識している人も多いでしょうが、仕事の結果に関わることなので、あらためて意識しておくことをおすすめします。