出世を目指すなら「調整力」を身につけましょう。
調整力とは、人と人の間に立ち、異なる意見や主張をすりあわせ、うまく全体をまとめる力のことをいいます。
たとえば、メンバーそれぞれの意見を聞いて、うまく話をまとめたりスムーズなスケジュールを考えたりです。
妥協点や良い解決策を見いだすことも調整力の1つです。
調整はストレスの多い仕事です。
すべての人が100パーセント納得する対応はなかなか難しいでしょう。
多かれ少なかれ、妥協せざるを得ないところが出てくるはずです。
調整をするにあたって苦労やストレスが伴うのは間違いありません。
「調整は苦手だ」「調整役なんて引き受けたくない」と思うかもしれませんが、出世を目指すなら調整力は欠かせません。
調整力は「欲しい」「役立つ」「あったらいいな」というより「必要」です。
あなたが出世して上司となれば部下を持つことになり、いやおうなく調整が必要な場面がやってきます。
出世を目指すなら、好き嫌いや得手不得手に関係なく、身につけておかなければいけない能力です。
出世すれば100パーセント必要になる能力ですから、早く身につけておきましょう。
今のうちから積極的に調整役を引き受け、調整力を身につけておくことが大切です。
どうすれば調整力を身につけることができるのでしょうか。
調整力は、実践を通して身につけていくのがベストです。
調整力は、ヒューマンスキルの1つです。
書籍でも学べますが、デリケートなことが多く臨機応変が求められるため、座学だけでは限界があります。
調整を要する場面があれば、抵抗を感じるかもしれませんが、できるだけ自分から調整役を進んで引き受けてください。
意見や主張の対立があれば、双方の間に飛び込んでいき、調整役としてサポートします。
それぞれの話をしっかり聞いて内容を整理します。
「どこがぶつかっているのか」
「どのあたりが妥協点なのか」
「どうすればうまくバランスが取れるのか」
中立の立場に立って考えることが大切です。
完璧な調整は難しいですが、おおむね調整できればよしと考えましょう。
あなたの職場に「調整力にたけた人物」はいませんか。
もしいるなら、ぜひ参考にしてください。
特に上司や先輩は調整力にたけている人が多いため、お手本として大変参考になります。
意外なことかもしれませんが、調整力は見よう見まねで学ぶのが早い。
頭で考えるより「実例」を見ながら学ぶのが効率的です。
仕事をしていれば「スマートな対応だ!」「こう調整すればいいのか!」と目を見張る場面を見かけることがあるでしょう。
スムーズに調整する場面を見かけたら、ぜひ素直に吸収して取り入れてください。
見よう見まねでかまいません。
「あの人だからできる」と決めつけるのではなく「自分にもできる」と考えましょう。
いずれあなたが出世して部下を持てば、同じ状況に直面する可能性があります。
調整力が高ければ高いほど、上司はあなたを評価するでしょう。
上司の素質を感じるため、あなたに大きな期待を寄せるのです。