スピードアップの手段は意外なところにあります。
「ありがとうございます」の一言です。
感謝の一言の手間をかけるか省くかで、スピードの差がまったく変わります。
仕事は、仲間と協力して進めていくものです。
大きな仕事になればなるほど多くの人手が必要になり、チームワークで進めていきます。
そんな中「ありがとうございます」の一言がないと、相手をむっとさせてしまいます。
「あの人は感謝もできないの?」
「せっかく仕事をしたのにお礼の一言もないの?」
チーム内にぎすぎすした空気が流れ始めます。
結束が乱れ、チームワークが悪くなっていき、協力関係が崩れていきます。
メンバーはやる気をなくし、モチベーションが低下していく。
結果として、スピードダウンにつながるのです。
「別に言わなくてもわかるよね」という考え方は要注意です。
感謝の言葉に「言わなくてもわかる」という考え方は通用しません。
言わなくてわかったとしても、言わなければいけない言葉です。
心の中で思って終わりではなく、きちんと言葉にすることが大切です。
感謝を省けば、時間や労力の節約になると考える人もいるかもしれません。
その考え方は100パーセント誤っているので、早めに直しておくのがいいでしょう。
感謝の一言を省いて時間が生まれたとしても、チームワークやコミュニケーションが悪くなり、かえってスピードダウンを招きます。
忙しすぎて感謝を言う暇すらないなら、すでにそのプロジェクトは破綻しています。
大切なことは感謝の一言です。
「ありがとうございます」という感謝の一言をきちんと伝えましょう。
感謝するのが面倒くさいと思わないことです。
どんなに忙しくても「ありがとうございます」の一言くらいは言えるはずです。
相手が部下であろうと年下であろうと、お世話になったときはきちんと感謝の一言を伝えましょう。
感謝の一言を伝えるくらい大した手間ではないはずです。
目の前にいなければ、電話やメールでもいいのです。
感謝がチーム内を行き交いすることで、チームワークとコミュニケーションが活性化します。
「また感謝されたい」と思って頑張れます。
「きちんと感謝してもらえた。また頑張ろう! あの人のために頑張りたい」となり、チームワークの結束がよくなります。
感謝は、人の心を動かすだけでなく、人の行動も動かします。
結果として、スピードアップにつながります。
感謝とは、スピードアップの手段です。
スピードアップの手段といえば、仕事の段取りやツールの性能ばかりに注意が向きますが、もっと基本を大切にしてください。
「ありがとうございます」の感謝の一言です。
まさか感謝の一言がスピードアップの手段になるとは誰も思いません。
だからこそ盲点です。
基本の言葉なので軽く思われがちですが、これほどスピードアップにつながる手段はありません。
結局のところ、仕事は人によって行われています。
機械やプログラムが仕事をしている場合であっても、その機械を動かしたりプログラムを作ったりするのは人です。
感謝の一言を省けばスピードダウンになりますが、きちんと手間をかければスピードアップになります。
「ありがとうございます」は、単なる感謝の言葉ではなく、スピードアップの手段です。
感謝の一言の手間をかけるか省くかで、スピードアップ・スピードダウンの差が生まれます。