「おなかがすいた」と言われることはありませんか。
友人や職場の人から、ため息交じりでふいに言われることがあるものです。
もちろん相手に悪気はありません。
空腹の叫びです。
おなかがすいているから、感じたままのことを言っているだけです。
「そんなことを言われても困る」
「どうしていちいち声に出して言うのだろう」
「そうですか。おなかがすいているのですね。大変ですね」
普通に同情して終わりになりそうですが、ちょっと待ってください。
「おなかがすいた」という人の心理を察してください。
なぜ、いちいち口に出しているのか。
あなたが「おなかがすいた」と言うときのことを思い出してください。
空腹のストレスに耐えきれず「おなかがすいた」と言ってしまうことがあるでしょう。
そのときの心理としては、空腹を紛らわせるためであることが多いのではないでしょうか。
空腹感の苦しみをそのまま口にすると、少し空腹感が紛れます。
ちょっと心が軽くなったようにも感じます。
あなたがそうであるように、相手もそうです。
「おなかがすいた」と言う人は、そう言うことで空腹感を紛らわせようとしています。
さて、ここで終わってはいけません。
次はあなたの出番です。
「おなかがすいた」と言われたら、相手の期待に応えるようなリアクションを返しましょう。
たとえば、前向きなセリフで背中を押してみてはいかがでしょうか。
「おなかがすいているなら何か食べましょうよ」
当たり前のセリフですが、相手はこの一言でほっとして、にっこりほほ笑むでしょう。
相手は「そうだよね。食べたほうがいいよね」と決心できます。
相手の背中を押すことができて、食べる行動を取りやすくなります。
手持ちのお菓子があるなら、さりげなく1つ差し出すと喜ばれるでしょう。
「これを1つどうぞ」
ちょっとしたお菓子でも糖分補給に役立ちます。
少し空腹が紛れるでしょう。
あなたの優しさが伝わって、きっと相手は笑顔になってくれるに違いありません。
昼休みや休憩でタイミングがよければ、食べに誘ってみるのもいいでしょう。
「これから一緒に食べに行きませんか」
相手は目をきらきら輝かせながら「待っていました」と言わんばかりにうなずいてくれるでしょう。
「おなかがすいた」と言われたとき、あなたの機転が試されます。
上手に背中を押して、期待に応えていきましょう。