つらいことがあってひどく落ち込んでいるときは、食欲がなくなります。
まさに「元気がゼロ」の状態です。
そんなときは「何も食べたくない」と思うもの。
食べる元気すらないでしょう。
何か食べようとしても、食事が喉を通らないもの。
わんわん泣いたり、あるいはただぼうぜんと虚無感にさいなまれたりして、何も食べない時間が過ぎていくでしょう。
ひたすら空虚な時間が過ぎていきます。
ところが、しばらくすると「ある不思議な感覚」に気づくはずです。
しばらくすれば、おなかがぐうぐう鳴り始めます。
元気はないが、腹は減るのです。
「おなかが鳴っているだけ」と思うだけかもしれません。
ここがポイントです。
単なる空腹ではありません。
体からの励ましです。
おなかから聞こえる「ぐうぐう」という音は、体からの切実な訴えです。
おなかが発する声を翻訳してください。
「何も食べないと元気が出ないよ。そんなに落ち込んでいないで、お願いだから何か食べて! 早く元気を取り戻して!」
おなかが訴えかけています。
なけなしの力を振り絞ってあなたを励ましています。
どんなに落ち込んでも腹が減るのは、どんなときでも体はあなたの味方ということ。
体からの励ましに気づいてください。
「おなかがすいたけど何も食べない」と頑固になるのはよくありません。
「おなかがすいたから何か食べよう」と素直になってください。
体からの励ましを、ありがたく受け入れてください。
腹が減ったら何か食べましょう。
おいしいものを食べるのもよし。
消化にいいものを食べるのもよし。
食事が喉を通らないなら、固形物ではなく、水気を多く含んだ柔らかい食べ物がいいでしょう。
おかゆ、お豆腐、ヨーグルト、くず湯、ジュース、野菜スープ。
もちろんアイスクリームもOKです。
何でもいいから食べてください。
食べると体に糖分が供給されます。
体からパワーが出て、動く力が湧いてくるでしょう。
頭の働きがよくなって、次第に暗い気持ちが消えていくでしょう。
食べることは生きることです。
何かを食べれば、心も体も元気になります。
肉体的にも精神的にも、パワーが出やすくなります。
「空腹」という体からのサインには素直に従いましょう。
腹が減るのは、未来に向かって突き進めというサインです。