悲しいときがあったら、ぜひ記念撮影をしておきましょう。
記念撮影といえば「嬉しいことがあったときにするもの」と考えている人が多いのではないでしょうか。
観光地に行ったとき、美しい景色に興奮して、記念撮影をしたくなります。
受験に合格したとき、嬉し涙を浮かべながら記念撮影をしたくなります。
入学式や卒業式などの人生の節目にも、後から振り返ることができるよう記念撮影です。
しかし、記念撮影は、嬉しいことがあったときにするものと考えるのは、思い込みです。
「記念」という意味では、幸・不幸は関係ありません。
不幸のどん底にいて、絶望しているとき。
悲しいことがあって、涙を流しているとき。
つらいことがあって、落ち込んでいるとき。
悲しいことがあったときも、ぜひ記念撮影をしておきましょう。
落ち込んでいる様子でもかまいません。
涙を流して目が赤くなっている顔でもかまいません。
「ぶざまな姿なんて写真に残したくない」
そう思うかもしれませんが、今はそう思うだけです。
そのときはつらくても、後になればいい思い出に変わるのはよくあること。
心が死んでいる時期であっても、立ち直ったとき、明るい気持ちで振り返ることができます。
絶望で苦しんでいるときなら、記念撮影をする絶好のタイミングです。
記念撮影は、そのとき撮っておかないといけません。
立ち直ってから撮影しても手遅れです。
そのときしかできないことであり、後から撮りたくなってもできません。
元気がなくて暗い表情かもしれませんが、それでもいいではありませんか。
ありのままの姿ですから、きちんと記念撮影をして、残しておく価値があります。
「なんてひどい表情をしているのだろう」と笑いながら振り返ることができるでしょう。
それも記念であり、いい思い出です。
後になって「このときは最悪だったよ」と笑い話に変わるでしょう。
だから、忘れておかないよう、今のうちに記念撮影をしておくのです。
悲しいことがあったときも、記念撮影なのです。