勇気が出ない理由の1つ。
それは「自分のため」と思っていることです。
もちろん「自分のため」と思うことが悪いわけではありません。
人生の主役は自分なのですから、誰でも自分のために行動するのが普通でしょう。
主役を輝かせるためには努力が欠かせません。
自分のためと思えば、面倒なことも取り組めます。
「自分のため」と思うことは、純粋で正直な気持ちの1つ。
仕事も勉強もスポーツも「自分のため」と思えば、積極的になれます。
「自分のため」と思うからこそ、やる気も勇気も湧いてくるでしょう。
しかし「自分のため」というモチベーションは、意外と弱く、長続きしません。
行動しなくても、困るのは自分だけです。
自分さえ我慢していれば、それで済みます。
面倒な気持ちに負けたり臆病な心が邪魔したりして「まあいいか」と諦めやすい。
上手な言い訳をすることで、自分に逃げ道を作ってしまい、諦めたことを正当化できます。
「自分のため」と思うと、勇気が出ないのです。
どうすれば勇気が出るのか。
心がけたいのは「大切な人のため」です。
人は、大切な人のために行動するとき、勇気が出ます。
大切な人の幸せを願ったり祈ったりするとき、人一倍の勇気が出るようになっています。
もともと臆病な人であっても、大切な人のために動こうとすると、潜在的な力を発揮できるから不思議です。
また「大切な人のため」と思うと、外に注意が向きます。
注意が外に向けば向くほど、いい意味で自我を忘れることができ、照れや恥ずかしさを感じにくくなります。
そして一歩踏み出す勇気が出るのです。
子を持つ親が勇気ある行動ができるのは「わが子のため」という気持ちがあるからです。
恥ずかしいことであっても「わが子のため」と思えば、ほうっておけません。
多少危険があろうと、自然と心が強くなり、勇気が出るようになります。
自分の命を削ってでも、勇敢な行動をやり抜こうとします。
仕事においても「自分のため」より「お客さまのため」と意識したほうが、勇気が出やすい。
手間暇のかかることであっても「お客さまのため」と思えば、意識が向上します。
責任感が出てきて、積極的に取り組めます。
使命感が湧いて、自然と勇気が湧いてくるのです。
人間は、自分のためより人のために行動するほうが、勇敢になれます。
「大切な人のため」を意識すると、強いモチベーションが生まれ、潜在的な力が目覚めます。
「自分のため」より「大切な人のため」のほうが、使命感と責任感が湧くため、勇気がみなぎるようになるのです。
勇気を出したいなら「大切な人のため」を意識するようにしてください。
大切な家族、大切な友人、大切なお客さま、そのほか大切な人々。
人の幸せを願うことは、自分を強くすることです。
心が強くなり、物事を恐れない強い気力が湧いてきます。
自分でも驚くほどの勇気が湧いてくるのです。