「アイデアを出そう」
そう思ったとき、私たちは無意識のうちに「いいアイデア」を意識することが多いでしょう。
価値のあるアイデア、意味のあるアイデア、秀逸なアイデアです。
できるだけ多くの人から認められ、高く評価されるアイデアを考えようとするのではないでしょうか。
これがよくありません。
「いいアイデアを出そう」と思っていることは「いいアイデアがでなければいけない」と思っているのと同じです。
「いいアイデアがでなければいけない」と思っていると、プレッシャーが生まれます。
余計な力が入ってしまい、発想の幅を狭めてしまう。
思考が固くなってしまい、かえってアイデアが浮かびにくくなるのです。
では、どうするか。
最低最悪のアイデアから始めましょう。
「絶対うまくいかない」
「100パーセント失敗する」
「これ以上くだらないアイデアは考えられない」
まったくいただけないアイデアから始めるのです。
もちろん不採用になりますが、これでいいのです。
最初に最低最悪のアイデアを出しておけば、肩の力が抜けます。
「こんなくだらないアイデアを出してもいいのだね」と、自分を許すことができ、ほっと安心できる。
気負いがなくなって力が抜け、ストレスや緊張が小さくなります。
最初に失敗しておけば、後が楽になる心理と同じです。
余計なプレッシャーから解放され、心が軽くなります。
気持ちが楽になることで、次から次へアイデアが浮かびやすい状態になるのです。
アイデア発想は遊び心が大切ですから、楽しい気持ちに集中して、面白おかしく考えましょう。
くだらないアイデアでOK。
自分で出したアイデアに、自分がダメ出しするのも面白いでしょう。
真面目に考えず、不真面目に考えようではありませんか。
「絶対失敗する」というアイデアから始めるほうが、ストレスやプレッシャーから解放されます。
最低最悪のアイデアから始めるほうが、うまくいくのです。