「できるだけ仕事を楽したい」
「できれば楽な人生を歩みたい」
「楽にお金を稼げるようになりたい」
人生では「楽したい」と思って生きる人もいるでしょう。
たしかに楽になれば、ストレスも減って、気持ちも軽くなります。
悩みも苦しみもなく、常に安らかでいたいのは、誰もが求めることでしょう。
肉体的にも精神的にも、できるだけ少ない負担のほうが、健康も維持しやすい。
快適な人生を歩くために、楽をしたいと思うのは当然に思えます。
しかし、ここに落とし穴があります。
「楽したい」と思う人の人生は、苦しくなるのが運命です。
成長も向上もなくなって、どんどん立場が悪くなるからです。
楽を求めようとすると、努力や苦労を避けるため、成長や向上ができなくなります。
むしろ衰えていくでしょう。
努力から逃げると、肉体的にも精神的にも衰える一方。
同じ苦労でも、肉体と精神が衰えると、相対的に大きく感じます。
できていたことが、どんどんできなくなってしまうでしょう。
どんどん時代から取り残されていくと、化石のような人になってしまいます。
消極的な姿勢は、不幸を招く習慣です。
ただ長く生きているだけで、何もできない人になってしまいます。
苦労がますます苦労に変わり、前途多難な人生になるのです。
では、楽な人生を送るにはどうするか。
「苦労してもいい」と考えることが大切です。
「成長のためなら、進んで努力したい」
「自分のためなら、苦労も受け入れる」
「仕事のためなら、喜んで苦労したい」
苦労を嫌がらず受け入れる人は、どんどん成長します。
苦労してもいいから成長や向上を求めているので、肉体も精神もぐいぐい向上します。
何事も成長するには「一定の負荷」が必要です。
筋トレではダンベルが必要であるように、能力やスキルの向上にも負荷が必要です。
大きな困難があっても、積極的な姿勢があると心も強くなるため、乗り越えやすくなります。
最初こそ苦労をしますが、成長していくにつれて楽になります。
自分から向かっていけば、自然と根気と集中力が出ます。
大きなストレスがあっても、自分が進んでしていることならスムーズです。
できなかったことができるようになり、わからなかったことがわかるようになります。
最初に苦労しておけば、後の人生が楽になります。
皮肉なことですが、人生では逆の現象が起こっています。
「楽したい」と思う人の人生は、苦しくなります。
「苦労してもいい」と思う人の人生は、楽になるのです。