私たちが本を読む目的は何でしょうか。
それは「運命の一言に出会うため」です。
私たちは、運命の一言に出会うことを期待しながら本を読んでいます。
自覚していることもあれば、無自覚ということもあります。
「きっとどこかに私を変えてくれる言葉はあるはず」と期待しながら本を読んでいます。
運命を変える言葉は、意外と短いのが特徴です。
だらだらしたお説教や長々しい言葉ではありません。
往々にして、短い言葉であり、ほんの一言です。
自分の人生を振り返り、価値観や考え方が変わった瞬間を思い出してみてください。
親からの一言、友人からの一言、先生からの一言。
これまでの人生で価値観や考え方が変わった瞬間は、意外と短い言葉だったのではないでしょうか。
一言であっても、核心をついた言葉は心に深く突き刺さり、価値観や人生観が一変します。
「人生に1つも無駄はない」
「あなたの人生は、あなたが作る」
「今日は、これからの人生の、最初の日」
運命の一言は、長い時間が経っても忘れられません。
「一生あなたの味方だから」という応援の一言かもしれません。
「絶対うまくいく。うまくいかせるんだよ!」という励ましの一言かもしれません。
たった一言だから鋭く、ぐさりと心に突き刺さります。
運命の一言の影響は、何年・何十年と続き、ゆくゆく人生や生き方にも影響していきます。
時には一生涯続くこともあります。
これは、本を読むときでも同じです。
ある一言に触れた瞬間、全身に鳥肌が立ち、がつんと頭を殴られたような衝撃を受けることがあります。
あまりの驚きに「うわっ」と声を出しそうになります。
それこそ「運命の一言」です。
たった一言であっても、その言葉が心に深く突き刺さったなら、あなたの人生は大きく変わります。
購入した本に一言でも役立つ言葉があれば「読んだかいがあった」といえます。
その本の代金も十分回収できています。
私たちは、運命の一言と出会うために本を読んでいます。
運命の一言は、どの本の、どのページの、どの部分にあるかわかりません。
運命の一言は、自然とやってくるものではなく、自分で探すものです。
たくさん本を読んでいけば、いつかどこかできっと出会えます。
なかなか見つからなくても、諦めないでください。
運命の一言は、なかなか見つからなくて普通です。
「運命」という名がつくくらいですから、簡単には見つからず、根気よく探す必要があります。
運命の一言に出会ったら、すぐわかります。
電流のような衝撃が走り、その言葉が頭から離れなくなるからです。
妙に感動して、全身に鳥肌が立ち、しばらくぼうっとしてしまいます。
価値観・考え方・生き方が変わり、人生が大きな好影響を与えるのです。
さあ、宝探しをするつもりで本を読んでいきましょう。
感性を研ぎ澄ませて、一言ずつ丁寧に触れていきましょう。
積極的に探せば、感性が研ぎ澄まされ、見つけやすくなります。
貪欲に本を読んでいけば、それだけ運命の一言に出会える確率も上がります。
「どこかに私を変えてくれる一言があるはず」と期待しながら読んでいきましょう。
そうすれば、今まで以上にどきどきわくわくしながら本を楽しく読めるようになります。
読書とは「運命の一言を探す旅」なのです。