私たちの日常では、追い込まれる瞬間があります。
大事な試験日が近づいているとき。
仕事の締め切りが間近に迫っているとき。
予定変更で急に余裕がなくなったとき。
追い込まれた状況になると、余裕がなくなり、慌てふためいてしまいます。
冷や汗が流れ、心拍数が上がり、興奮状態になります。
本来なら、普段から余裕を持った行動習慣が大切ですが、不運や悪条件が重なってやむを得ないときもあるでしょう。
追い込まれたときは仕方ない。
そういうときは、いっそのこと前向きに発想を切り替えましょう。
「潜在的な能力を発揮できる瞬間」と考えるのです。
追い込まれたときとは、自分に秘められた潜在的能力が呼び起こされる瞬間です。
追い込まれたとき、普段ならできないこともできるでしょう。
人は、窮地に追い込まれたとき、必死になります。
自分の中にあるストッパーが外れ、限界を超えた力を発揮できるようになります。
120パーセント、150パーセント、時には200パーセントの力を発揮できるようになります。
売れっ子の作家や漫画家は、締め切りに追われる生活を送っていますが、締め切りに追われる状況を生かしています。
大胆な発想や非常識なアイデアは、追い込まれたピンチのときこそ湧き出てきます。
「火事場のばか力」という言葉は、筋肉の力だけでなく、脳の力にも言えます。
「大変だ。もう時間がない」という緊張や焦燥感をプラスに転化する。
すると、普段では考えないようなことを考え始め、常識破りの発想や考え方ができるようになります。
もし追い込まれたピンチの状況になれば、逆に生かしてください。
「時間がないからダメだ」と諦めるのではありません。
「底力を発揮する条件が整った」とモチベーションの向上につなげるのです。
そして「必ずこの危機を乗り越えられる」と信じることです。
「乗り越えられる」と信じることで、ますます潜在的な能力を発揮しやすくなります。
「自分にはこんな力が眠っていたのか」と驚くでしょう。
あなたには、潜在的な能力が眠っています。
気力、体力、精神力。
創造力、発想力、思考力。
本当はすさまじい能力があるにもかかわらず、普段は使われていません。
追い込まれたピンチの状況は、生かすためにあります。
潜在的な能力を発揮できる機会なのです。