いきなり謝るのは、抵抗があります。
もちろん勇気を出して謝れるなら、それに越したことはありません。
険悪な雰囲気を振り切って、きちんと話ができれば、仲直りも早くできるでしょう。
しかし、喧嘩をした後は、ぴりぴりした雰囲気が漂います。
謝りたくても、陰気な空気と抵抗感が邪魔して、声をかけにくいことも多いのではないでしょうか。
お互いが口をきかなくなると、どんどん生活が凍り付いてしまいます。
そんなときは、もっと手軽に仲直りを始める方法があります。
日常会話から始める方法です。
最初は、一言で終わる会話でいいのです。
「おはよう、おやすみ」
「いってきます、いってらっしゃい」
「ただいま、おかえり」
「今日の夕食は何が食べたい?」
「ココアを作るけど、飲む?」
「週末、どこかに出かけてみない?」
「買い物に行くけど、何か買っておくものある?」
一言で終わる日常会話なら、喧嘩で雰囲気が悪くても、声をかけやすいのではないでしょうか。
ささいな一言なら、相手にとっても返事がしやすいでしょう。
一言でもいいので、言葉のやりとりをすることが大切です。
もし無視されたとしても、諦めず、声をかけていきましょう。
最初は一言しか話ができなくても、根気よく毎日続けていくうちに、少しずつ話ができるようになります。
一言が話せるようになれば、二言を話すようにする。
二言が話せるようになれば、もう少し会話を増やしていく。
雰囲気を柔らかくしていくと、いつしか普通に話ができているようになっています。
普通に話ができるようになったところで「あのときはごめんね」と謝れば、あっさり仲直りができます。