忍耐力を鍛えるなら、体を鍛えることが効果的です。
心と体はつながっています。
筋トレで体を鍛えて筋肉量を増やすことは、忍耐力を鍛えることに効果的です。
ただし、筋トレだけでは不十分です。
大切な運動としてもう1つ取り入れたいのが、有酸素運動です。
有酸素運動とは、体に十分な酸素を取り入れながら行う運動のことです。
たとえば、ウォーキング・ジョギング・ランニング・エアロビクス・サイクリングです。
有酸素運動は、心臓の筋肉を鍛えます。
心臓の1回の拍動で送り出す血液が増えるため、体力や持久力を養うのに効果的です。
有酸素運動といえば、体力や持久力を養う効果が代表的ですが、ほかにも副次的な効果があります。
それは「ポジティブになれる」という効果です。
有酸素運動のように連続して体を動かすと、脳から「ベータエンドルフィン」という物質を分泌するようになります。
ベータエンドルフィンは、別名「幸せ物質」「快楽物質」とも呼ばれています。
体の苦痛が消え、爽快な気分になり、考え方が前向きになります。
長時間のランニング中に起こる「ランナーズハイ」と呼ばれる陶酔状態も、同じ仕組み・同じ物質によって起こる現象です。
また有酸素運動を習慣として続けることで「やればできる」「体力・持久力がついた」という自己評価が上がります。
自分に自信がついて、ポジティブに考える力が強化された結果、忍耐力も鍛えられるのです。
有酸素運動は、最初こそ大変ですが、慣れてしまうとむしろ快感です。
苦しさをイメージするのは、過度の有酸素運動ではないでしょうか。
適度な有酸素運動は、苦しいものではなく、楽しくて気持ちがいいものです。
忍耐力の強化だけでなく、健康にもつながります。
有酸素運動を習慣にすれば、強い忍耐力を獲得できます。