ネガティブな人は、短期で考える傾向があります。
目標や計画を立てるとき、短い期間を好みます。
たとえば、1日・1週間・1カ月などです。
もちろん仕方ない都合があって、短期で考えるしかない状況もあるでしょう。
たまには短い期間も悪くありません。
短期勝負という状況は、一時的にモチベーションを高め、作業効率を促す効果もあります。
しかし、あくまで一時的な話であり、いつも短期で考えるのは好ましくありません。
遠くの景色ではなく、近くの景色を見ている状態。
短期で考えると、視野や考え方が狭くなります。
タイムプレッシャーも、適度ではなく、過度になりやすい。
時間的・精神的に余裕がなくなると、トラブルに弱くなります。
少しでもトラブルが発生すると、一気に予定が狂い、切迫した状況に陥ります。
立て直したくても、その余裕がない。
焦りがさらに焦りを招き、悪影響しかなくなるのです。
ポジティブな人は、長期的に考える傾向があります。
目標や計画を立てる場合は、事情がないかぎり、月単位や年単位が基本です。
就職先を考えるときも、仕事のキャリアを考えるときも、長期を基本にします。
長期で考えると、視点が遠くになります。
1つや2つトラブルが発生しても、長期的に考えると小さなことだとわかるので、いらいらしません。
長期で考えると、時間的にも精神的にも余裕が生まれ、落ち着きやすくなります。
ゴールとして見ているのは、あくまで遠い先なので、今起こるトラブルは小さなこと。
「むしろ早めに弱点を気づけてよかった。おかげで改善できる」と喜ぶことさえあります。
大きな失敗を避けるためには、小さな失敗が必要です。
長期で考えると、たとえトラブルが発生しても、今後の改善に生かす余裕が生まれます。