ネガティブな人は、先生からしか学ぼうとしません。
先生だけが先生だと思っています。
たとえば、学識のある人や指導的立場にある人です。
一般的に「先生」と呼ばれる立場の人は、知識や経験が豊富で心も広く、学べる点がたくさんあるでしょう。
人格者として手本にされることも多く、見習うべき点も多いはずです。
もちろん尊敬できる先生から学ぶのもいいですが、十分とは言えません。
先生からしか学ぼうとしないと、教えを請う対象が限定されます。
学べる範囲が狭くなり、成長も遅くなるのです。
接する態度も、先生には謙虚になる一方、そうでない人には謙虚を忘れた振る舞いになりがちです。
一方、ポジティブな人は違います。
ポジティブな人は、すべての人から学ぼうとします。
立場の高い人だけでなく、普通の人たちのことも「先生」と思って接します。
先生と呼ぶのに、特別な資格も免許も不要です。
自分がその人を「先生」と思えば、先生になります。
たとえば、自分の親でも、学べる点があれば先生と考えます。
友人に1つでも長所があれば、素直に尊敬して、先生と考えます。
幼い子どもであっても「童心を思い出させてくれる人」として敬えば、立派な先生です。
たとえ大嫌いな人であっても、自分にはない長所や得意が1つでもあるなら、先生と呼べるでしょう。
すべての人から学ぼうとすることで、吸収の幅が広くなり、ぐいぐい成長していけます。
ポジティブな人は「すべての人が先生」と思って接しているので、常に謙虚な気持ちでいられます。
「お願いします」「ありがとうございました」という一言も自然と出てきます。
自然と人当たりもよくなり、人間関係もよくなるのです。