退職を直属の上司に切り出したとき、引き止められることがあります。
ネガティブに引き止められることもあるでしょう。
「恩を仇で返すつもりなのか」と叱られるように言われると、つい弱気になる人もいるかもしれません。
ポジティブに引き止められることもあるでしょう。
「重要な人材だから考え直してくれないか」と言われると、自分が必要とされているとわかり、退職しづらくなります。
特に待遇改善を提示されると、強く心が揺れるところでしょう。
「給料を少し上げる」「希望の部署に異動させる」などの譲歩があれば、考え直すかもしれません。
さて、強く引き止められたときにどうするかは、重要な課題です。
まず退職の意志が固いなら、そのまま振り切るだけです。
誰になんと言われようが、退職を貫きましょう。
問題は、引き止めに応じる場合です。
引き止めに応じるのは自由ですが、次の懸念点を考慮しておきましょう。
一度退職を切り出した人は、周りからの印象が変わるもの。
一度退職を口にして思いとどまったとしても「退職予備軍」のレッテルを貼られていると考えてください。
上司の説得で思いとどまった後、職場にいづらくなったり、評価や昇進に影響したりする可能性があります。
「給料を少し上げるから、考え直さないか」と言われ、退職を思いとどまったとします。
口約束は、証拠が残りません。
後になって「そんな約束はしていない」「言った、言っていない」など、話がこじれる可能性があります。
待遇改善を条件に思いとどまるなら、その内容を書面でもらえると安心です。