執筆者:水口貴博

就職活動の30の裏事情

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なぜ、筆記試験が存在するのか。

なぜ、筆記試験が存在するのか。 | 就職活動の30の裏事情

なぜ、筆記試験が存在するのか。

シンプルですが、深い質問です。

偏差値の高い大学なら、その大学に通う学生も、すべて優秀であるはずです。

難しい入試を突破したからこそ、その大学に通っていると考えられます。

わざわざ筆記試験をしなくても、大学の偏差値で判断してもいいと思う人もいるのではないでしょうか。

実は、ここに秘密が隠されています。

たとえば、有名私立大学の場合、すべての学生が筆記試験を突破して入学したとは限りません。

推薦入試・AO入試・一芸入試などで入学した学生も含まれています。

推薦・AO・一芸などで入学した学生を合わせると、入学者全体の3分の1に及ぶことも珍しくありません。

場合によっては、入学者全体の半数にわたる大学もあります。

また、一般の大学入試を突破して入学した学生であっても、在学中に勉強をサボった人もいるでしょう。

こうした状況があるため「偏差値の高い大学だから学生も優れている」とは、もはや言えなくなっているのです。

そこで企業は、筆記試験を実施します。

就職活動における筆記試験は「優秀な人を見つける」より「問題のある人を落とす」に、重点が置かれるのが特徴です。

大学名や偏差値に惑わされず、応募者の本当の学力を確かめるため、わざわざ筆記試験を実施するのです。

就職活動の裏事情(25)
  • 筆記試験を行う事情を理解する。
なぜ、荷物置き場のない面接が多いのか。

就職活動の30の裏事情

  1. なぜ企業は、新卒を好むのか。
  2. 求人広告で見かける「女性歓迎」の意味とは。
  3. 文系と理系。
    どちらが就職に有利か。
  4. 独身者と既婚者。
    就職に有利なのはどちらか。
  5. 入社日が「応相談」である意図とは。
  6. 企業は小論文を通して、何を見ようとしているのか。
  7. 締め切りのない求人の意味とは。
  8. なぜ「面接は複数回」という曖昧な表記があるのか。
  9. なぜ「3年間は働きなさい」と言われるのか。
  10. 企業からの電話は、非通知でかかってくることもある。
  11. なぜ企業は、非通知で電話をかけてくることがあるのか。
  12. 筆記試験で評価されるのは、点数だけとは限らない。
  13. 筆記試験が悪ければ、確実に選考で落とされるのか。
  14. なぜ文系が入社して最初の仕事は、営業なのか。
  15. 大学名で判断されることを、不公平と考えない。
  16. 年齢条件で、よくある見間違い。
  17. 有利になる通勤時間。
    不利になる通勤時間。
  18. 求人がなくなったから、募集もしていないとは限らない。
  19. 採用担当者も、実は就職雑誌を読んでいる。
  20. 就職活動で、推薦状を使うときのデメリット。
  21. コネを使うときに覚悟しておきたい事情とは。
  22. 社員の雰囲気には、自然と社内の事情が表れる。
  23. なぜ、非公開の求人が存在するのか。
  24. 採用担当者は、応募者の名前で検索している。
  25. なぜ、筆記試験が存在するのか。
  26. なぜ、荷物置き場のない面接が多いのか。
  27. 採用担当者にも、恐れていることがある。
  28. グループディスカッションが行われる、3つの理由。
  29. 不採用通知の後、選考通過の連絡が届いた。
    結果が変わった理由とは。
  30. 卒業間近になると、急に募集枠が増える理由とは。

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