新卒とは、その年に新しく学校を卒業した人のことを言います。
新卒採用は、就職活動で最も有利な立場とされています。
就職が1年でも遅れれば、第二新卒の扱いです。
採用の定期時期が少しでもずれれば、中途採用の扱いです。
新卒というだけで、ある程度、就職活動が有利になる現実があります。
なぜ、企業は新卒を好むのでしょうか。
その理由は、2つあります。
年功序列と教育です。
世の中は、年功序列から成果主義に変わりつつあります。
とはいえ、あくまで一般的な話です。
現実には、年功序列を維持している企業がまだまだ多いのも事実です。
また、表向きは成果主義でも、実際は年功序列が残っていることもあります。
年功序列を採用している企業の場合、基準となるのは、勤続年数です。
新卒なら、同じ時期から仕事を始めるため、人事評価をしやすくなるメリットがあります。
新卒は、まだ正社員を一度も経験していないため、真っ白な状態です。
さらに、入社時期が同じであるため、一斉に教育を始められます。
真っ白な状態で一斉に教育を始められるのは、効率の面でメリットが大きいのです。
さて、この年功序列と教育の理由から、一般的に新卒が好まれる傾向があります。
ただし、あくまで一般的な話です。
もちろん新卒以外の採用も健在です。
意欲や熱意、知識や技術、言葉遣いやマナーなどが評価されれば、新卒でなくても就職は十分可能です。
就職活動は、新卒という枠にとらわれず、意欲的に挑戦することが大切です。