面接が始まるやいなや、面接官から言われやすい一言があります。
「上着を脱いで楽にしてください」という気遣いです。
「面接官の許可があるなら、素直に上着を脱いでしまおう」
そう単純に思うかもしれません。
しかし、この言葉には注意が必要です。
「上着を脱いで楽にしてください」という一言は、社交辞令である場合が多いからです。
応募者の常識を確かめるため、わざと優しい言葉をかけている場合があります。
面接は、公式の場です。
きちんとした場では、きちんとした身なりが適切です。
したがって「上着を脱いでよい」と言われたとしても、一般的には気遣いに感謝するだけで十分です。
「お気遣い、ありがとうございます。このままで大丈夫です」
感謝だけ述べて、上着は着たまま、面接を受けましょう。
場合によっては、断ったほうがいい気遣いもあるのです。
ただし、汗が目立つなら、その限りではありません。
暑苦しい姿を見せるのも失礼になるでしょう。
気温と汗が気になるなら、面接官に一言断りを入れたうえで、上着を脱ぐことも許容範囲です。