執筆者:水口貴博

高校生がしておきたい30のこと

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正解のない問題を、ほうっておかない。

正解のない問題を、ほうっておかない。 | 高校生がしておきたい30のこと

学校では、勉強ばかりの毎日です。

問題には、必ず答えがあります。

正しければ丸がもらえ、間違っていればぺけです。

ところがある程度、学生生活を送っていると、異質の問題もあることに気づきます。

正解のない問題です。

世の中には、正解のない問題もあります。

たとえば「人が死ぬのは悪いことか」という問題です。

難しい問題です。

一見すると「死ぬのはよくない」と思います。

長生きができれば、人生でたくさんの経験ができますし、楽しいと思うでしょう。

子どもの顔や孫の顔も、見られることでしょう。

死の恐怖もありません。

しかし、その一方で、問題もあります。

もし人が死ななくなれば、地球の人口は増える一方になります。

人でいっぱいあふれると、住む土地も食料も足りなくなり、大変なことになります。

奪い合いになり、戦争になるでしょう。

そんな劣悪な環境では「死んだほうがましだ」という人も出てくるはずです。

「人が死ぬのは悪いことか」という問題に、はっきりした答えはありません。

大人でも、答えるのが難しい問題です。

大切なことは、ここからです。

正解がない問題に触れたとき、どうするかです。

多くの人が「正解がないのだからほうっておけばいい」と思ってしまいます。

腫れ物に触るかのように、答えを出そうとしないのです。

そう思ってしまうから、よくないのです。

問題に取りかかっていないからです。

問題から逃げています。

難しい問題から逃げると、考えることができない人間になってしまいます。

では、どうすればいいのかというと、自分なりの答えを持つのです。

あくまで、自分の考えでかまいません。

「死にたい意志のある人には、死ぬ権利もあると思う」

「医療が発達して人が死ななくなったとき、寿命に上限を設けるといい」

さまざまな意見があるでしょう。

「私はこう思います」と言えるようになることです。

自分でそう思うなら、正解です。

自分の考えを持つことで、思考力が養われるのです。

高校生がしておきたいこと(8)
  • 正解のない問題は、自分なりの答えを出す。
あらゆる学校行事は、すべて出席する。

高校生がしておきたい30のこと

  1. 高校生活の初日こそ、自分を変えるチャンス。
  2. 高校時代は、いつも何かに焦る時期。
  3. あなたは今、世界観を広げるために、勉強している。
  4. 平凡な通学路も、大事な高校生活の一部。
  5. 学生服には、それなりの意味がある。
  6. 自分の進路は、学校では教えてくれない。
  7. 制服デートは、学生のうちしかできない。
  8. 正解のない問題を、ほうっておかない。
  9. あらゆる学校行事は、すべて出席する。
  10. 学校行事は、本気になるから、いい思い出になる。
  11. ささいなことほど、先生に質問しに行ったほうがいい。
  12. ため息をついた後の暗い雰囲気を、何とかしたい。
  13. 夏休みに名前をつけると、集中しやすくなる。
  14. 友情は、いつからできるのか。
  15. 万能人間になれないと気づくことも、成長の1つ。
  16. 度胸試しの万引をする人こそ、一番度胸がない。
  17. 高校時代にアルバイトは、必要ない。
  18. 大雨は、強い精神力を養うチャンス。
  19. 友人の誕生日は、あなたのためにある。
  20. 高校生活は、頑張っても、頑張りすぎないこと。
  21. 受験勉強するなら、ついでに検定。
  22. 高校時代に受けたい検定と、受けなくてもいい検定。
  23. 学生時代のうちに、裁判所の傍聴を経験しておく。
  24. 勉強は、1人でしても、孤立はしない。
  25. やる気が出ない本当の原因は、想像力が足りないから。
  26. 心がもんもんとしたときは、ライブコンサート。
  27. 受験期は、親からのささいな一言でいらいらさせられる。
  28. 恋愛に縁がなければ勉強しろ。
    高校時代に勉強した分、大学で取り返せる。
  29. なぜ高校生は、情緒不安定なのか。
  30. いつの時代も、若者は大人たちから、侮辱されるもの。

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