執筆者:水口貴博

健康のためになる
30の散歩術

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なぜ、
老いるときには、
あっという間に老いるのか。

なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのか。 | 健康のためになる30の散歩術

いく人ものご老人と接するとき、ふと気づくことがあります。

体力低下や筋力低下は少しずつ始まりますが、あるとき、一気に低下する時期があります。

あっという間です。

ついこの前まで、元気に歩いていた人が、数年後にお会いすると、別人になったかのように弱りきっていることもしばしばです。

「なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのだろうか」

ふと、思います。

長く生きているわけではありませんが、私の身内、親族、知人など、そういう特徴に気づかざるを得ません。

これは、ある悪循環が関係していると思われます。

まず、若いうちは体力や筋力がありますから、スポーツを楽しんだりして、体力や筋力を維持できます。

元気だからスポーツをする。

スポーツをするから、体力や筋力が強化され、またスポーツに励む。

こういう健康を維持しやすい好循環があります。

しかし、人間は時間が経てば、必ず年を取ります。

年を取ると、体力や筋力は、次第に衰えてきます。

しかし、この「老いる」という状況を、過大に考えてしまいすぎる傾向があります。

「体に無理をさせないように」と思い、一転して体を動かさない方向へと考えてしまいがちです。

単に無理をしない範囲で運動を楽しめばいいのに「するか、しないか」という白黒で考えてしまう。

そういう本人の意識に加え、周囲の人からのアドバイスも影響があるのでしょう。

たとえば、医者や家族から「無理はなさらないようにしてください」とアドバイスします。

もちろんご本人のことを思ってのことです。

しかし「無理をしないように」というアドバイスと「あまり運動しないように」を誤解して受け止めてしまう傾向がある。

弱りつつある自分を悟り、余計にそういうふうに考えてしまうのかもしれません。

「たしかにそうだな。もう無理はしないようにしよう」

このように悪化の一途をたどり、だんだん衰えます。

「動かない→筋力が衰える→さらに動かなくなる→さらに衰える」

まさに悪循環。

そうしたときに、転んで、けがをしてしまいます。

入院でしばらくの間、寝たきりになり、一気に下降線をたどります。

ただでさえ弱っている体が、もう日に日に動かなくなるほどです。

健康を維持するのは、簡単なようで難しい。

ことの始まりは「無理をしないようにしよう」と思い始めたことです。

どこかで、この悪循環を断ち切ることが必要です。

それが、老若男女、誰でもできる「ウォーキング」だと考えています。

健康のためになる散歩術(1)
  • 「老い」に対して、過大に否定しすぎないようにする。
ウォーキング初心者は「歩数単位」より「時間単位」で始めるほうがうまくいく。

健康のためになる30の散歩術
健康のためになる30の散歩術

  1. なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのか。
    なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのか。
  2. ウォーキング初心者は「歩数単位」より「時間単位」で始めるほうがうまくいく。
    ウォーキング初心者は「歩数単位」より「時間単位」で始めるほうがうまくいく。
  3. 「たった3分だけ歩こう」そう思うほうが始めやすい。
    「たった3分だけ歩こう」そう思うほうが始めやすい。
  4. 歩数計は、歩数を測るだけの道具ではない。<br>やる気を発生させる効果もある。
    歩数計は、歩数を測るだけの道具ではない。
    やる気を発生させる効果もある。
  5. 高機能な歩数計は、よきアドバイザー役になる。
    高機能な歩数計は、よきアドバイザー役になる。
  6. スポーツにかけるお金は、健康への投資であり、医療費の節約と考える。
    スポーツにかけるお金は、健康への投資であり、医療費の節約と考える。
  7. 外を歩くだけで、自然と免疫力が上がる。
    外を歩くだけで、自然と免疫力が上がる。
  8. 人生を決める分岐点は、学生時代だけではない。<br>社会人になってからもある。
    人生を決める分岐点は、学生時代だけではない。
    社会人になってからもある。
  9. 自分の平熱は把握しているのに、1日の歩数を把握していない人は、多い。
    自分の平熱は把握しているのに、1日の歩数を把握していない人は、多い。
  10. 睡眠時間はためられないが、歩いた歩数ならためることができる。
    睡眠時間はためられないが、歩いた歩数ならためることができる。
  11. ウォーキングの目標は「1日単位」より「1週間単位」のほうがうまくいく。
    ウォーキングの目標は「1日単位」より「1週間単位」のほうがうまくいく。
  12. 健康で大切なのは「1日に歩いた歩数」より「歩き続けた日数」。
    健康で大切なのは「1日に歩いた歩数」より「歩き続けた日数」。
  13. 健康を意識するなら、最低でも1日5,000歩は歩くべきだ。
    健康を意識するなら、最低でも1日5,000歩は歩くべきだ。
  14. なぜ、足は第2の心臓と呼ばれるのか。
    なぜ、足は第2の心臓と呼ばれるのか。
  15. ウォーキングの初心者は、坂道や不安定な道は避けておきたい。
    ウォーキングの初心者は、坂道や不安定な道は避けておきたい。
  16. きれいな姿勢で歩く、3つのチェックポイント。
    きれいな姿勢で歩く、3つのチェックポイント。
  17. 大型デパートは、楽しみながら歩ける散歩コースの穴場。
    大型デパートは、楽しみながら歩ける散歩コースの穴場。
  18. 歩く習慣は、老若男女が死ぬまで一生楽しめるスポーツだ。
    歩く習慣は、老若男女が死ぬまで一生楽しめるスポーツだ。
  19. 大きな目印があると、歩きやすくなる。
    大きな目印があると、歩きやすくなる。
  20. 年を取るにつれて、運動量は増やさなければいけない。
    年を取るにつれて、運動量は増やさなければいけない。
  21. ウォーキングが大変だと思っている本当の正体。
    ウォーキングが大変だと思っている本当の正体。
  22. 水中ウォーキングには、陸の上ではできないメリットがある。
    水中ウォーキングには、陸の上ではできないメリットがある。
  23. 気分転換には、コーヒーより散歩のほうが効果的。
    気分転換には、コーヒーより散歩のほうが効果的。
  24. 空腹状態でのウォーキングは控える。<br>特に朝は要注意。
    空腹状態でのウォーキングは控える。
    特に朝は要注意。
  25. なぜ、食事をした直後の運動は、おなかが痛くなるのか。
    なぜ、食事をした直後の運動は、おなかが痛くなるのか。
  26. 「激しい運動かどうか」の基準は「走る運動かどうか」でわかれる。
    「激しい運動かどうか」の基準は「走る運動かどうか」でわかれる。
  27. 自動販売機やコンビニを利用すれば、ペットボトルを持ち歩く手間から解放される。
    自動販売機やコンビニを利用すれば、ペットボトルを持ち歩く手間から解放される。
  28. 歩きながらの計算で、右脳だけでなく左脳も鍛える。
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  29. ただ歩くだけで、多くの筋肉を同時に鍛えることができる。
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  30. なぜ山登りを始めると、足が止まらなくなるのか。
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