私はグリーンピースが苦手です。
という話をすると、よく笑われます。
「なぜグリーンピースが苦手なの」
「小学生でも食べられるのに」
「ええ! 信じられない。変だね」
一応、私も笑います。
自分で自分を、大笑いをします。
「わはは、そうだよね。いい年してダメだよね」
その笑いは、本音ではありません。
偽りの笑いです。
実は悲しい気分になっているのを、ごまかすために笑っているのです。
嫌いな話で盛り上がって笑われると、どう感じるでしょうか。
自分の弱点を侮辱されているように感じてしまいますね。
嫌いな話をしているうちに、悲しくなったり気分が悪くなったりします。
マイナスの感情をごまかすために、大笑いをしようとするのです。
場の雰囲気を考え、マイナスの感情をありのまま表に出すわけにもいかず、逆の態度に出る。
それが、苦笑いです。
しかし、ここで悪循環があります。
笑っている様子を見て「この話題は盛り上がるな」と勘違いします。
余計に、その話を掘り下げようとするのです。
そういうとき私は「もう勘弁してよ。今日はこのくらいにしてください」と思います。
しかし、そう思っても、口に出しては言えない。
言ったら言ったで、また笑われそうだし、私もさらに落ち込みます。
とりあえず笑って、その場が早く流れることを祈っています。
ここなのです。
嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
嫌いな話が出て、笑う相手の心理に気づけるかどうかです。
「笑い」と「苦笑い」は、見た目はそっくりです。
しかし、微妙に違うのです。
そこに気づけるかどうかです。
嫌いなことの話は、なぜか会話が盛り上がりやすい。
それは相手が強がろうとしやすいからです。
「話をしてほしくない」と、強がっている態度の裏返しです。
嫌いなことに関する話は、あまり深く突っ込まないことです。
笑いは笑いでも、苦笑いに気づける人になりましょう。