執筆者:水口貴博

場を盛り上げる30の会話術

16

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。 | 場を盛り上げる30の会話術

私はグリーンピースが苦手です。

という話をすると、よく笑われます。

「なぜグリーンピースが苦手なの」

「小学生でも食べられるのに」

「ええ! 信じられない。変だね」

一応、私も笑います。

自分で自分を、大笑いをします。

「わはは、そうだよね。いい年してダメだよね」

その笑いは、本音ではありません。

偽りの笑いです。

実は悲しい気分になっているのを、ごまかすために笑っているのです。

嫌いな話で盛り上がって笑われると、どう感じるでしょうか。

自分の弱点を侮辱されているように感じてしまいますね。

嫌いな話をしているうちに、悲しくなったり気分が悪くなったりします。

マイナスの感情をごまかすために、大笑いをしようとするのです。

場の雰囲気を考え、マイナスの感情をありのまま表に出すわけにもいかず、逆の態度に出る。

それが、苦笑いです。

しかし、ここで悪循環があります。

笑っている様子を見て「この話題は盛り上がるな」と勘違いします。

余計に、その話を掘り下げようとするのです。

そういうとき私は「もう勘弁してよ。今日はこのくらいにしてください」と思います。

しかし、そう思っても、口に出しては言えない。

言ったら言ったで、また笑われそうだし、私もさらに落ち込みます。

とりあえず笑って、その場が早く流れることを祈っています。

ここなのです。

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。

そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。

嫌いな話が出て、笑う相手の心理に気づけるかどうかです。

「笑い」と「苦笑い」は、見た目はそっくりです。

しかし、微妙に違うのです。

そこに気づけるかどうかです。

嫌いなことの話は、なぜか会話が盛り上がりやすい。

それは相手が強がろうとしやすいからです。

「話をしてほしくない」と、強がっている態度の裏返しです。

嫌いなことに関する話は、あまり深く突っ込まないことです。

笑いは笑いでも、苦笑いに気づける人になりましょう。

場を盛り上げる会話術(16)
  • 相手の苦笑いに気づく。
会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。

場を盛り上げる30の会話術

場を盛り上げる30の会話術
  1. 嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。<br>これが気持ちのいい会話の鉄則。
    嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。
    これが気持ちのいい会話の鉄則。
  2. 大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。
    大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。
  3. 会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。
    会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。
  4. 「うん。<br>そうだね」より「うん。<br>うん。<br>そうだね」。
    「うん。
    そうだね」より「うん。
    うん。
    そうだね」。
  5. 「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。
    「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。
  6. わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。
    わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。
  7. 会話の乗りがいい人は、負けるとわかっている喧嘩を売ってくる。
    会話の乗りがいい人は、負けるとわかっている喧嘩を売ってくる。
  8. お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。
    お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。
  9. 質問しながら、相手をさらりと褒める方法。
    質問しながら、相手をさらりと褒める方法。
  10. 歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。
    歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。
  11. 返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。
    返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。
  12. リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。
    リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。
  13. 経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。
    経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。
  14. 大まかに話すと、会話のテンポがよくなる。
    大まかに話すと、会話のテンポがよくなる。
  15. 「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。
    「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。
  16. 嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。<br>そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
    嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
    そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
  17. 会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。
    会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。
  18. 会話を、会話だけで、終わらせない。
    会話を、会話だけで、終わらせない。
  19. 「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。
    「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。
  20. テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。
    テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。
  21. 会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。
    会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。
  22. 誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。
    誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。
  23. 同じ会話は二度とできない意識を持つ。
    同じ会話は二度とできない意識を持つ。
  24. 自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。
    自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。
  25. 相手を元気にさせる魔法の言葉。<br>「その魅力は何?」
    相手を元気にさせる魔法の言葉。
    「その魅力は何?」
  26. 「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。
    「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。
  27. 気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。
    気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。
  28. 会話に、正論を持ち込まない。
    会話に、正論を持ち込まない。
  29. 意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。
    意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。
  30. いずれにせよは、言わないほうがいい。
    いずれにせよは、言わないほうがいい。

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