意気投合して話をするのは、まれです。
相手の話を聞いているとき「それは少し違うのでは?」と思うときがあります。
そういう場面は、多いものです。
つい、反論が口から出そうになりますが、ちょっと待ってください。
反論するかどうかは、会話のテンポに影響する重要なポイントです。
反論すると、少し会話の流れが悪くなります。
少し違うと思うことまでいちいち細かく反論していると、その都度会話が止まります。
会話の流れが悪くなるのです。
このような場合、会話の流れを大切にするよう、私なりに心がけている基準があります。
大まかに、2つの基準で分けます。
「明らかに違うな」と思うときと「少し違うな」と思うときです。
明らかに違うなと思ったときには、反論をします。
友人として嘘はつきたくありません。
反論して事実を伝えたほうが、相手のためにもなるでしょう。
しかし、少し違うなと思うくらいなら、反論せずそのまま話を聞き続けます。
「そういうこともあるかもしれない」と考えられるからです。
少し反発を感じる内容でも、受け入れようと心がければ、すいすい聞けるものです。
いきなり頭の器を広げるのは難しいですが、じわじわなら、無理がありません。
「そういうこともあるかもしれない」と考えることができれば、自分の視野も広がり、世界観を広げる機会になります。
世の中にはいろいろな考えの人がいるなと、実感できるチャンスでもあるのです。