最後に、笑える結末があることで、話が面白くなります。
関西人の話には、最後に笑える結末があります。
「いろいろ話を聞かせてもらったが、最後が笑えるから、いいだろう」と言うのです。
最後が笑える雰囲気なら、終わりよければ、すべてよしです。
落ち込んでいる人には、最後には明るくなってもらうことが大切です。
1年間使ってない水道の蛇口からきれいな水を出すには、まずさびを出さないといけません。
落ち込んでいる人が明るい気分になるためには、まずストレスというさびを出さなければなりません。
話を聞いて、さびというストレスを吐き出すだけ吐き出してもらいましょう。
吐き出せば、最後は笑いで締めくくることが大切です。
先日、私の家に友人が2人、遊びに来ました。
家に遊びに来たのはいいのですが、ささいなことがきっかけで友人同士が揉めてしまい、そのうちの1人が泣き始めました。
滝のように涙を流し、案の定、愚痴が始まりました。
私は当時、すでに愚痴や話を聞くことには慣れていました。
友人が横で泣いていても、冷静になっていつもどおりの顔をして話を聞いていました。
そうすると、もう1人の友人が面白いことをし始めました。
1時間ほど泣いている友人は、涙をハンカチで拭きながら愚痴を話した後、もう1人の友人が言うのです。
励ます人 「私のハンカチも使っていいよ」。
泣く人 「え、いいよ。なんか高級そうだし」。
励ます人「これね、イトーヨーカドーで安売りセールしていたときに、100円で買ったの」。
泣く人「そうなんだ。柄とか、高級そうだから、高いのかと思った」。
2人「クスクス(笑う)」。
これがきっかけで、愚痴の話と涙が終わり、いつもの明るい話に軌道修正したのです。
私は横で見ていて「なるほど、これはうまいな」と思いました。
ストレスを吐き出すだけ吐き出した後、最後をうまい具合に笑いで締めくくると、すっきりするのです。
友人はこれを狙ってやったのかどうかはわかりませんが、たしかに効果的でありました。
最後を笑いで締めくくることは、気持ちのよい締めくくり方になるのです。