執筆者:水口貴博

場を盛り上げる30の会話術

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質問しながら、相手をさらりと褒める方法。

質問しながら、相手をさらりと褒める方法。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話に相手の名前を含めるのは、好感のある会話方法の1つです。

相手の名前を会話に含めることで、相手は身を乗り出して話を聞いてくれるようになります。

個人を尊重されていることがわかり、嬉しくなるのです。

さらに上級テクニックがあります。

工夫したいのは、名前の呼び方です。

たとえば、パソコンの使い方でAさんに尋ねるとき、どのような言葉を言いますか。

「パソコンの使い方で、Aさんに聞きたいことがあります」

おそらくこうした質問になるでしょう。

間違ってはいませんが、普通すぎます。

「なんだよ。面倒な話はよしてくれよ」と思う人もいるかもしれません。

しかし、会話上手は、次のようなうまい表現を使います。

「パソコンに詳しいAさんに、聞きたいことがあります」

いかがでしょうか。

ほんの少し表現方法を変えただけですが、印象が変わりますね。

質問をしながら、遠回しに相手を褒めていることがわかります。

「パソコンに詳しいAさん」という前ふりで褒めているので、嬉しくなります。

嬉しくなると、質問にも答えたい気持ちになるのです。

少しくらいなら話を聞いてあげようと思うのです。

こうした表現を、会話で積極的に使っていきましょう。

「子育てについて、Aさんに聞きたいことがあります」を「子育てに慣れているAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

「数学の問題で、わからないところがあります」を「数学に詳しいAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

「ダイエットのことで、Aさんに聞きたいことがあります」を「スリムなAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

いかに相手の機嫌を取って、その気にさせるかなのです。

場を盛り上げる会話術(9)
  • 相手を褒めながら、質問する。
歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。

場を盛り上げる30の会話術

  1. 嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。
    これが気持ちのいい会話の鉄則。
  2. 大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。
  3. 会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。
  4. 「うん。
    そうだね」より「うん。
    うん。
    そうだね」。
  5. 「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。
  6. わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。
  7. 会話の乗りがいい人は、負けるとわかっている喧嘩を売ってくる。
  8. お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。
  9. 質問しながら、相手をさらりと褒める方法。
  10. 歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。
  11. 返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。
  12. リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。
  13. 経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。
  14. 大まかに話すと、会話のテンポがよくなる。
  15. 「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。
  16. 嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
    そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
  17. 会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。
  18. 会話を、会話だけで、終わらせない。
  19. 「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。
  20. テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。
  21. 会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。
  22. 誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。
  23. 同じ会話は二度とできない意識を持つ。
  24. 自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。
  25. 相手を元気にさせる魔法の言葉。
    「その魅力は何?」
  26. 「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。
  27. 気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。
  28. 会話に、正論を持ち込まない。
  29. 意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。
  30. いずれにせよは、言わないほうがいい。

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