部屋の中にいると、自然とエアコンに頼ってしまいます。
便利な道具があると、欲しくなるのが人間です。
エアコンがあれば、暑い夏も寒い冬も一定の温度に保つことができるようになります。
少しでも子どもに快適な生活をさせてあげようと思い、エアコンのある部屋で生活させている家庭も多いのではないでしょうか。
これは便利である一方、不便でもあります。
いつも部屋の中が快適な一定温度に保たれてしまうと、体温を調整する働きが弱くなります。
体温調整の働きが弱くなるというのは、言い換えれば、暑さや寒さにも弱くなるということです。
エアコンを長期間にわたって頼り続けると、私たちの体は次第に温度変化の小さい生活に慣れて、体温調節が働きにくくなります。
体温調節が働きにくくなってしまうと、いざエアコンなしの場所に移動したとき、本当に苦労します。
暑い場所では汗が出にくくなったり、暑さで疲れやすくなったり、寒いところではすぐ体温を奪われ、動きにくくなります。
適度な暑さや寒さを感じさせることは、子どもの体の健康になくてはならないことです。
特に子どものうちは、この体温調整を鍛える時期です。
本当に子どものことを思うなら、あえてエアコンなしの生活がいい。
暑い夏にはたっぷり汗をかく。
寒い冬には体を震わせる。
多少の暑かったり寒かったりするくらいでは、むしろエアコンをつけないほうが健康的なのです。