執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

30

成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。安全のために「遠くへ行くな」という親。この矛盾が問題だ。

成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。安全のために「遠くへ行くな」という親。この矛盾が問題だ。 | 子どもの「外遊び」のすすめ

子どもは潜在的に「遠くへ行ってみよう」という気持ちがあります。

遠くへ行かないと、子どもはいつまでも行動範囲を広げられず、成長ができません。

遠くへ行くと、新しい物が見られ、自分の世界観を広げられます。

これは子どものみならず、すべての人に共通する成長本能です。

そもそも子どもは遠くへ行きたがるものです。

しかし、子どもはよく迷子になります。

「道に迷う」と言うより「冒険をするから」です。

冒険しすぎて、歩いてきた道を戻れなくなり、迷子になってしまいます。

しかし、それに矛盾することをいう親がいます。

「遠くへ行ってはいけません」と親が言ってしまいます。

これは難しい問題です。

子どもの本音は遠くに行ってみたいですが、親は万が一のことがあってはいけないので「遠くへ行くな」と制限してしまいます。

遠くへ行ってさまざまな物を目にするからこそ、子どもの世界観は広がります。

一方、親からの制限は子どもの成長を阻害しているとも言えます。

何かこの矛盾を解決するいい方法はないのでしょうか。

実はあります。

親同伴で、遠くまで散歩に行けばいい。

親と一緒に、今まで行ったこともない遠くまで散歩すればいいでしょう。

子ども1人では迷子になっても、親と一緒なら問題ないはずです。

もし遠くまで行きすぎて、子どもが歩けなくなったら、親がおんぶすればいい。

安全かつ、子どもの意思を尊重させることができるのです。

子どもの「外遊び」のすすめ(30)
  • 親と一緒に遠くまで散歩に出かける。
まとめ

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

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