私が小学生のころは、遊びに門限がありました。
夕方の6時ごろです。
6時を過ぎると、親からひどく叱られるので、いつも時間を気にしながら遊んでいました。
自転車で10分ほどの距離にある友人の家に遊びに行き、6時までしか時間がないので、かなり一生懸命に遊んでいました。
室内で遊ぶなら、部屋に時計があるのでいいですが、大半はやはり外で遊ぶことが多いものでした。
神社で野球をしたり、かくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたりします。
そのため、私は親からいつも防水の頑丈な時計を持たされ、時間になったら帰ってくるように言われていました。
時計を持参する小学生も珍しかったと思います。
しかし、今になって思えば、この制限時間がよかった。
制限されているがゆえに「一生懸命に遊ぼう」という気持ちに拍車がかかりました。
「野球なら、6時までに何試合できるか」
「もっと楽しむためにはどうすればいいのか」
「制限時間内に、ほかの遊びはできないか」
遊びの仕方を工夫しようとします。
怠けがなくなり一生懸命になるようになります。
遊んでいる最中に「休んでいる暇などない!」と思ってしまいます。
最初から遊びが濃かったのではなく、時間を意識していたからこそ遊びが濃くなっていました。
その時間内に、何とかやれるだけの遊びはやっておこうと思っていました。
子どもに門限を設けないのは、よくありません。
子どもが遊びに夢中になると、いつまでも遊び続けます。
そもそも子どもが夜遅くまで遊び続けるのは危険です。
夜になると視界が悪くなり、交通事故に遭う危険が高まります。
子どもに外遊びをさせるときには、時計を持参させ門限を作るほうがいい。
時間を意識させるのに早すぎることはありません。
過剰なタイムプレッシャーはストレスになりますが、適度なプレッシャーは頭を活性化させるよい刺激へと変わるのです。