外で遊んでいると、自然と汚い物に触れる機会も増えます。
子どもが外で遊ぶと言えば、やはり公園で遊ぶことが多くなるでしょう。
公園にある遊具と言えば、鉄棒・滑り台・ジャングルジムなどがあります。
たとえば、子どもが公園の鉄棒で遊ぶとしましょう。
あらためて考えてみましょう。
何年も前からある公園なら、その鉄棒は数多くの人たちが利用しているはずです。
鉄棒というくらいですから、手に強く力を入れて握ることが多いはず。
つまり、多くの人の手垢がしっかり付着しているということです。
誰が、どんな手の状態で握っているのか、わかりません。
鉄棒とはいえ、かなり汚れているはずです。
こういう話をすると「これからは子どもを公園で遊ばせるのはやめよう」という親御さんがいます。
しかし、それを言い始めると、何もできなくなります。
ジャングルジムも、滑り台も同じです。
電車の手すりも、階段の手すりも触ることができなくなります。
極端に言えば、レストランに入ったとき、メニューには多くの人の手垢がついているはずですから、注文すらできなくなります。
汚いものには触れないように心がけていると、何も触れることができなくなります。
そもそも汚い物に触れるのが悪いこととは限りません。
「汚い物に触れるのは悪いこと」という先入観を取り払うことです。
汚れに触れるからこそ、体の中に悪い菌が入ってきたとしても、菌を退治しようとする免疫力が高められます。
免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
ドアや手すりなど社会便宜上で利用する物に対しては、許容できる心持ちがちょうどいい。
「汚い物に触らなければいけない現実は受け入れ、触った後にきちんと手を洗う」
この習慣のほうが重要です。
この習慣をつけておけば、免疫力を高めつつ、清潔感を保つことができるのです。