執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

12

犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。

犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。 | 子どもの「外遊び」のすすめ

私が小学生のころ、実家では雑種犬を1匹飼っていました。

犬を飼っていると、散歩が日課になります。

日によっては、家族のみんなで散歩に出かけることもしばしばありました。

家族とはいえ、よく口喧嘩をします。

しかし、犬と散歩の途中だけは、不思議と口喧嘩をすることはありませんでした。

それはなぜか。

常に犬が仲裁に入ってくれるからです。

「やめなさい」と犬が声を出すわけではありませんが、しっぽを振ったり飛びついたりなどして、2人の間に割り込んできます。

犬は、人間が対立し合っているのはきちんと理解します。

理性的に話をする人間に対して、犬はまったく無邪気です。

その無邪気さがいい。

理性と理性の間に無邪気が割り込むと、ちょうど中和される形になり、落ち着いた会話がしやすくなります。

無邪気な犬は、無邪気だからこそ、素晴らしい仲介役になれます。

犬と散歩をしているときに、喧嘩はできません。

家族と犬の散歩をしている間は、落ち着いて物事の話ができます。

のんびり散歩をしながら、無邪気な犬のおかげで家族との会話が弾みます。

犬との散歩は、親と話をする絶好の機会なのです。

子どもの「外遊び」のすすめ(12)
  • 話が対立しそうになったら、犬に仲介してもらう。
畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

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