執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

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私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。

私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。 | 子どもの「外遊び」のすすめ

あなたは旅行がお好きですか。

おそらくこれまで何度か旅行を経験したことがあるでしょう。

私も旅行が大好きです。

特に海外旅行は好きで、お金はかかりますがよく出かけています。

旅行をしたことがあればわかっていただけると思いますが、旅に出る前と後とでは、自分の中で確実に変化があります。

世界観が広がり、器が広がった実感があります。

心からの充実感、心地よさ、達成感があります。

なぜでしょうか。

遠くの土地へ赴き今まで見たこともない物を見て「世の中にはこんな世界があったのか」と感動するからです。

このとき脳内では、新しい刺激を受け入れようと活性化されています。

古今東西、旅行が人気なのは、すべての人間の心に冒険心が隠れているからだと思います。

遠くへ行こうという気持ちは「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心や冒険心の現れです。

人類は、現在の南アフリカで誕生したといわれています。

食料を求める事情に加え、野心と冒険心が後押しして、ヨーロッパやアジア地方へ進出し、さらにはアメリカ大陸へも進出しました。

すべての人の心には、潜在的に野心と冒険心が眠っています。

古今東西、旅行は人気娯楽です。

その第一歩は、すでに子どものときから始まっています。

幼い子どもには、外遊びが十分な冒険になっています。

外で遊ぶというのは、野心と冒険心の表れです。

最初は、外で遊び、行ったこともないところに行きたがろうとします。

「世の中にはこんな世界があったのか」と多くのことに感動していることでしょう。

「もっと遠くに行ってみたい」と言い始めれば、安全面を考慮しながら、できるだけ実現させてあげましょう。

遠くに行きたがろうとするのは、いよいよ成長を求める心の現れです。

世界観を、ゆっくり広げようとしています。

子どもには、少し遠くに出かけることが、すでに大冒険なのです。

子どもの「外遊び」のすすめ(28)
  • 子どもが「遠くに行きたい」と言い始めたら、喜ぶ。
子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

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