仲のいい夫婦は、たまにけんかをします。
「え? けんかをするなら、仲が悪いのではないか」
もちろん毎日けんかばかりというのは良くありません。
では、まったくけんかをしないのが理想かというと、そうでもありません。
むしろ、まったくけんかをしないほうが怖い。
全然けんかがないのは、あまりに話がうますぎます。
もちろんお互いが仲良くしようと努力している結果ではあるのでしょうが、どこか無理が感じられます。
生まれ育った環境が違い、性別も違えば、考え方も違います。
どこか1つくらいの違いはあるはずなのに、対立がまったくないのは、何かを我慢しているからではありませんか。
熟年離婚で最も多いケースに見られるのは「けんかをしたことがない」というパターンです。
どちらか、あるいは両方が、言いたいことを我慢しています。
「仲良くしなければならない」
「絶対にけんかをしてはいけない」
「子どもたちのために離婚なんてできない」
強い義務や責任として考えている面があります。
言いたいことがあっても全部我慢するのは、夫婦円満とは言えません。
大切なことは、ときどき言いたいことを言って「小さなけんか」をすることです。
言いたいことを言って、相手の本音を知り合える場面です。
夫婦には、本音がないとうまくいきません。
死ぬまで一生付き合い続ける関係ですから、大きな嘘があるのは疲れますし、透明性が大事です。
そのためには、たまにけんかをしてすっきりさせます。
本当に仲のいい夫婦なら、ときどき小さなけんかをします。
それが普通です。
「ちょっとそれはおかしいんじゃないの」
「少し改善したいことがあるんだけど」
「お願いをしてもいいかな」
不平や不満も、時には良薬です。
お互いが納得できるように、我慢をせずに言い合って、うまく改善できるように話し合うのです。