夫婦揃って、デパートで洋服を見ているときのことです。
夫は好みの服を見つけました。
「おや、かっこいい服があるなあ」
自分の好む服を見つけご満悦ですが、そんなとき妻は言います。
「そうかしら。あなたの想像とは少し違う気がするけれど」
妻は、夫の好みが必ずしも理解できるとは限りません。
とはいえ、夫が着る服です。
夫は自分の好みに合わせて服を買うでしょう。
一方、妻も気に入った服を見つけます。
「あら、すてきな服!」
すると、夫は顔をしかめて言います。
「そうかな。少し地味すぎると思うぞ」
妻の好みも、必ずしも夫の理想と一致するとは限りません。
とはいえ、妻が着る服です。
妻が着る服ですから、妻の好みを第一に考え、購入します。
こうした風景は、どの夫婦でも見られる光景ですね。
もちろん問題はありません。
自分が着る服は、自分が見つけるのが自然ですね。
さて、ここがポイントです。
夫婦がさらに円満になるために、もうひとひねり工夫をしましょう。
服の提案を、あえてパートナーに任せてみます。
妻は夫に「こんな服を着てほしいな」と思っているかもしれません。
そこで妻に、夫のファッションを一から十まで完全に任せてみます。
色も柄も素材に至るまで、上下ともに全部任せてみます。
夫は、妻が夢想だにしないファッションを提案するかもしれません。
「こんな服は似合うはずがない!」
そう言わず、夫の提案に任せてみましょう。
夫なら、妻のリクエストを受け入れるくらいの度量はほしいところです。
これは、結構いい刺激になるはずです。
妻が提案する服ですから、妻の好みに合うでしょう。
理想の夫がさらに理想的になり、今まで以上に強い魅力を感じ始めるに違いありません。
夫にはベストのファッションでなくても、妻にはベストです。
もちろん夫ばかりではなく、妻も同じです。
一緒に洋服を見ているとき、夫のセンスに一から十まで任せてみましょう。
夫は、妻が思いもしない趣味を持っているかもしれませんが、恥ずかしい気持ちを抑えて受け入れてみます。
夫には、魅力的な妻がさらに魅力的に変身することでしょう。
妻への関心がより強くなり、強い魅力を感じ始めるに違いありません。
妻の指示に従うことで、より妻のタイプに沿った夫になるでしょう。
夫婦の散歩もいつもより明るく軽やかになるはずです。
こうしたイベントを作れば、夫婦同士が刺激し合えます。
夫はより妻のタイプの男性になり、妻もより夫のタイプの女性になります。
お互いがお互いの理想に同時に近づけます。
さすがに「いつも」というのは苦しいですから「たまに」そういうイベントを作ってみてはいかがでしょうか。
夫は妻のリクエストに100パーセント応える代わりに、妻も夫のリクエストに100パーセント応えるというイベントです。
自分の好みに合わせて服を着てみるのもいいですが、たまにはパートナーの好みに任せて服を着てみましょう。
普段とは変わった刺激になると同時に、意外な夫婦円満の近道になるはずです。