仲のいいカップルが歩いているときには、いくつかスキンシップに種類があります。
「肩に手を置く場合」と「腰に手を回す場合」は、立場に上下差が生まれます。
肩を組んでいるほうが上になり、組まれる側が下になります。
腰に手を回す場合は、腰に手を回している側が偉そうな姿勢になります。
肩や腰に手を回していると、かなり密着するので、歩きにくくなりますね。
大切な恋人同士のスキンシップの1つですが、少し疲れやすくなるというのが欠点です。
しかし、手をつなぐ分にはそういうことはありません。
お互いが対等な関係であり、上下はありません。
手をつないでいるので歩きやすい。
恋愛結婚をした場合、新婚時代は付き合っているときの名残から、当たり前のように手をつないでいるカップルも多いことでしょう。
結婚をして、しばらく経つと、新鮮な刺激も慣れてきます。
次第に2人で生活することにも慣れて、手をつながなくなります。
問題なのは、慣れてきたころです。
一度手をつながなくなると、今度はつなぎにくくなります。
すると、急にそっけなくなり、他人行儀のようになります。
夫婦なのに、形式的に接しているようになります。
手をつながないから、次第に心の距離が離れていきます。
以前は別に何の抵抗もなく手をつないでいたのに、一度手をつながない習慣が出来上がると、今度は元に戻るのが大変です。
一度、手をつながないのが当たり前になると、今度は急に手をつなぎにくくなります。
「当たり前」とは怖いものです。
手をつなぐことで失われることは何もありません。
すでに手をつながなくなった夫婦でも、どちらかが勇気を持って、手に触れてみましょう。
手をつないでいる夫婦ほど、愛が育まれます。
「今さら手をつなぐなんて」と思っているのは、すでに手をつながないのが当たり前だと定着している証拠です。
「つながなくなるのが当たり前」が習慣になりやすいなら「手をつなぐのは当たり前」も習慣にできるはずです。
慣れず、飽きず、いつまでも手をつなぎ合いましょう。