当番を作るときに大切なのは「公平さ」です。
ここで偏りがあると、夫婦間の亀裂が生まれることがあります。
あなたの家庭では、どう当番を決めていますか。
まず当番を決めるときには「効率」を優先的に考えます。
たとえば、ごみ出しです。
「ごみは、朝早くに出さなければいけない事情」が「夫は、朝早くに出社する」という事情とマッチします。
その効率のよさのため「ごみ出しは夫がするもの」という当番が、自然に出来上がってしまうことがあります。
たしかに効率面では合理的ですが、仕事をするのは人間です。
ごみを出す仕事が、いつも夫の仕事になると、だんだん不満を持ち始めます。
「いつも自分ばかりで嫌だ」
会社に行くついでという効率のよさはわかりますが、何か引っかかるものがあります。
大げさに言えば「死ぬまで一生ごみ出しは自分の当番なのか」とさえ、考えてしまいます。
人間ですから、不平不満を抱くものです。
そこで当番制を決める基準を変更してみましょう。
「効率面」を基準に決めるのではなく「公平さ」を基準に考えます。
夫婦間の仕事の負担がちょうど同じになることが大事です。
たとえば「今週は夫、来週は妻、再来週は夫」というふうに、ごみ出しを「交代制」にすれば偏りはありませんね。
効率は多少悪くなるかもしれませんが、夫婦間で偏りなく公平になっているので、心理面でしこりを作ることはありません。
また赤ちゃんがいる場合、週末は夫と妻のどちらが面倒を見るかで話し合いがあります。
夫は「休日くらいは休ませてくれ。赤ちゃんのお守りなら妻が得意だろう」と思い、赤ちゃんの面倒は妻に偏ることがあります。
たしかに夫が週末くらいは休みたい事情もあるでしょう。
しかし、妻も平日は子育てなので「週末くらいは休みたい」と思います。
妻もたまには美容院に行ったり、友人と食事に行ったりしたい時もあるでしょう。
夫も妻も同じことを考えていて、週末くらいは子どもから開放されて出かけたいと思います。
そういうときこそ「効率」で決めるのではなく「公平さ」で決めましょう。
週末は妻ばかりが面倒を見るのではなく「今週は夫、来週は妻、再来週は夫」というふうに交代制がいいでしょう。
こうすれば、夫も妻も偏りがなくなりますし、また週末の予定が立てやすくなります。
もちろん1つの考え方です。
家庭によって状況はさまざまです。
いつもごみ出しをしたいという夫もいれば、週末も子どもの面倒を見たがる妻もいるでしょう。
大切なことは、夫婦が納得のいく家庭を運営することです。
そのための当番ですから、状況に応じて「効率」と「公平さ」のバランスを考えてみましょう。