執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。

子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。 | 子どもを上手に叱る30の方法

水口家の応接間には、大きな亀のはく製があります。

これが結構大きいです。

どのくらい大きいのかというと、子どもが亀の背中に乗れるくらいの大きさです。

私が幼いころは、気になって仕方ありませんでした。

子ども心に「触ってみたいな」という気が出てきます。

しかし、です。

応接間の高い位置に立てかけられていたので、全然手が届きませんでした。

椅子を使っても届かないような高い位置です。

「なぜあんな高い位置にかけているのだろう。触りたいな」

今になって思えば、なぜ高い位置に立てかけていたのかわかります。

私も親なら、同じことをしていたでしょう。

子どもの手に触れさせないためです。

もし、あの亀のはく製を子どもの手の届くところに置いてあれば、どうでしょうか。

確実に、私は壊していたことでしょう。

親は子どもに触れさせないように工夫した結果、高い位置に立てかけました。

高い位置に飾ることで「はく製としての見栄え」と「子どもに触れさせない」という2つの都合を同時に叶えていました。

これに気づいた親もなかなかです。

そもそも子どもの身の回りに高価な物を置かないことです。

子どもは汚したり壊したりするものです。

高価な物だからとはいえ、どれだけ高価であるかわかっていません。

親もわかりきっているはずです。

家の中に高価な物があるときには、子どもの手の届かない位置にしまっておくことです。

高価な物を壊され、怒鳴ることもなくなります。

そもそも、まだ子どもが幼い時期は、高価な物を買わない工夫も必要です。

高価な絵を家に飾っても、子どもに汚される可能性が高いでしょう。

安い物を選べば、壊されてもショックは小さい。

「どうせ安物」「また買えばいい」と思うからです。

壊されてもいいような物を用意すれば、高価な物を壊されたショックで子どもを怒鳴ることもなくなります。

単純ですが、それだけの話です。

子どもの身の回り品に高価な物を置かないだけで、子どもを叱る回数が減るのです。

子どもを上手に叱る方法(27)
  • 高価な物は、子どもの手の届かないところに置く。
叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。

子どもを上手に叱る30の方法

子どもを上手に叱る30の方法
  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
    消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。<br>褒められて育った子どもは、積極的になる。
    怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。<br>なぜいけないのか理由を必ず含めること。
    単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。<br>子どもに質問すると、成長が促される。
    「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。<br>否定するのは行為だけでいい。
    人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
    子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
    面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
    名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
    ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
    一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
    子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
    大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
    しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
    行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
    軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
    「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
    1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
    存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
    子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。<br>怒ったときほど、叱らない。
    いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
    自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
    ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
    叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
    子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
    どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
    子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
    子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
    叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
    子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。
    父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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