執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

18

存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。

存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。 | 子どもを上手に叱る30の方法

あらためて考えてみたいことがあります。

子どもを叱るときに、なぜ一生懸命になって叱るのでしょうか。

やはり、大事な子だからですね。

おなかを痛めて、一生懸命産んだ子です。

かけがえのないわが子です。

将来は、間違った道に進まず、いい子になって育ってほしい。

そう願います。

いつも以上に叱る言葉も強くなってしまいます。

子どものときこそ教育が大事ですから、叱る言葉もつい強くなりがちです。

その気持ちを叱っているときに含めましょう。

すなわち、子どもの存在を肯定しながら叱ります。

「おなかを痛めて産んだ子に、いい人生を送ってほしいから、叱っているんだ」

「いい子に育ってほしいから一生懸命なんだよ」

こうした子どもの存在を前向きに肯定しながら叱ると、言葉に説得力がついてきます。

叱る言葉に愛が感じられますね。

言葉に愛があるかどうかです。

「自分は生まれて来てよかったんだ。自分のことを思って叱ってくれている」と伝われば、言うことを聞くようになります。

親から愛されていることがわかると、言う言葉にも従いたくなります。

ただ、叱るのではない。

子どもの存在価値を認め、愛を込めながら叱ります。

それが上手な叱り方というものです。

子どもを上手に叱る方法(18)
  • 子どもの存在を肯定しながら、叱る。
子育ての限界の兆候を見逃すな。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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