気づけば、平手で叩いていた。
つい、大声で叱ってしまう。
かっとなって、殴っていた。
こうしたことに心当たりはありませんか。
悪いとはわかっていても、ふっとした瞬間、体が勝手に動いてしまう。
そういうとき思います。
「自分は何て器が小さいのだろうか」と。
いいえ、違います。
器が小さいからではありません。
もちろん人によって器の大小に違いはありますが、問題はもっと別のところにあります。
「子育てが限界に達しつつある兆候」です。
全部を自分一人でやろうと、すべて抱えすぎています。
子育てのすべてを、親だけで対処しようとしている。
気が休まる暇もない。
その過度の緊張やストレスから、つい子どもに手を出したり怒鳴ったりしてしまいます。
親こそ「甘え上手」になりましょう。
悪いことではありません。
親だけで子育てができれば苦労はしません。
子どもは手がかかりますから、何かのサポートが必要です。
あなたの身近にサポートをしてくれる人はいませんか。
たとえば、祖父や祖母です。
父も母も余裕がないときには、祖父や祖母に手伝ってもらうというのも手です。
また、子どもの成長に応じて、託児所・保育園・幼稚園などを活用するのも手です。
子育ては親の手で育まれるのが一番ですが、とはいえ限界を無視するのはもっとよくありません。
「自分は時間も体力もなくて限界だ」
そういうときには、ためらいなく、助けを借りるようにしましょう。
早い段階から人間関係に触れる機会にもなり、親の手間も減り子どものためにもなります。
むしろ、余裕がなくて厳しく叱ったり冷たくしてしまったりするくらいなら、託児所に預けたほうがいい。
そのほうが親としても余裕が回復して、優しく子どもに接することができるようになります。
無理にすべてを自分で抱え込まないということです。