執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

16

「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。

「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。 | 子どもを上手に叱る30の方法

とある作家の本を読んでいるとき、ふと、気になる表現が目につきました。

「これもダメです。あれもダメです」

「これはしてはいけません。あれもしてはいけません」

こうした行動を制限する文章が続いていたことです。

読みながら、途中でふらふらしたことがあります。

「してはいけない」と言われ続けると、元気がなくなりませんか。

「あれもダメ。これもダメ」と言われていると、何もできなくなります。

行動を制限され、元気を奪われる言葉です。

私が文章を書くときに心がけていることがあります。

「『ダメ』という言い方は避けること」です。

「ダメ」という表現をしたいときには「よくない」という別の表現を使うようにしています。

言わんとしていることは同じです。

「やってはいけませんよ」ということを表現していますね。

「よくない」という言い方のほうが、かどが取れた言い方です。

言葉が丸くなり、聞き入れやすくなりませんか。

子どもを叱るときも同じです。

「ダメ」と言いそうになったら「よくありません」という言い方に変えてみましょう。

とげのある表現ではないので、落ち込みを防ぐことができるようになります。

親の言うことを聞きやすくなるのです。

子どもを上手に叱る方法(16)
  • 「ダメ」を「よくない」という言い方に変える。
1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

同じカテゴリーの作品

1:51

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION