「なぜこんなことをしたの!」
叱る親は、子どもを見下げる。
叱られる子どもは、親を見上げる。
その関係は少し不安定です。
親と子を比べれば、当然身長は親のほうが高い。
それも圧倒的に高い。
子どもの年齢にもよりますが、2倍以上の身長差があることもあります。
そんな背の高い親から叱られると、どう感じるでしょうか。
背の低い子どもの立場になって考えてみましょう。
上から目線で言われているような感じが出てきます。
不思議なことですが、言葉が聞こえてくる方向が上なので、威圧的で素直に聞けません。
どこか「自分のレベルには合っていない話」という印象があります。
そういうときには、叱る側である大人がしゃがんで、子どもと目線を合わせるようにしましょう。
背が低い側が、高い側に合わせることはできない。
叱られるとき、身長を合わせるために、椅子の上に上がるなんてできませんね。
それは笑えます。
背の高い側が、低い側に合わせるしかありません。
叱る側は子どもに訴えるために、しゃがみます。
目線が同じになると、子どもは親の言葉を受け入れやすくなります。
自分と同じ身の丈から飛んでくる言葉は、素直に聞きやすくなります。
言葉が聞こえてくる方向が自分と同じ位置なので「自分のレベルに合っている話」という印象が出てきます。