執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

13

しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。

しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。 | 子どもを上手に叱る30の方法

「なぜこんなことをしたの!」

叱る親は、子どもを見下げる。

叱られる子どもは、親を見上げる。

その関係は少し不安定です。

親と子を比べれば、当然身長は親のほうが高い。

それも圧倒的に高い。

子どもの年齢にもよりますが、2倍以上の身長差があることもあります。

そんな背の高い親から叱られると、どう感じるでしょうか。

背の低い子どもの立場になって考えてみましょう。

上から目線で言われているような感じが出てきます。

不思議なことですが、言葉が聞こえてくる方向が上なので、威圧的で素直に聞けません。

どこか「自分のレベルには合っていない話」という印象があります。

そういうときには、叱る側である大人がしゃがんで、子どもと目線を合わせるようにしましょう。

背が低い側が、高い側に合わせることはできない。

叱られるとき、身長を合わせるために、椅子の上に上がるなんてできませんね。

それは笑えます。

背の高い側が、低い側に合わせるしかありません。

叱る側は子どもに訴えるために、しゃがみます。

目線が同じになると、子どもは親の言葉を受け入れやすくなります。

自分と同じ身の丈から飛んでくる言葉は、素直に聞きやすくなります。

言葉が聞こえてくる方向が自分と同じ位置なので「自分のレベルに合っている話」という印象が出てきます。

子どもを上手に叱る方法(13)
  • しゃがんで、子どもと視線を合わせる。
行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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