執筆者:水口貴博

人から愛される30の言葉の習慣

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言葉を正す前に、両親との関係を正すほうが先決。

言葉を正す前に、両親との関係を正すほうが先決。 | 人から愛される30の言葉の習慣

私は思春期のころ、両親との会話が少なくなった時期がありました。

水口貴博は昔から両親と仲がいいと思っている読者がいるかもしれませんが、そうではありません。

関係がよくない時期がありました。

12歳から13歳にかけて、急激に両親との関係が薄くなりました。

人目を気にする思春期ということもあり、古い考えや干渉をしてくる両親に対して苦手意識が働き始めました。

自分から両親に対して壁を作っていました。

両親と溝を作ることがかっこいいと勘違いをしていた時期がありました。

両親に挨拶をすることもなければ、父の日や母の日に何かを贈るということもありませんでした。

考えもしませんでした。

両親との関係が悪くなったその時期から、普段の友人関係も同時に悪くなり始めました。

一番基本的な両親との関係が悪くなると、その悪いオーラのようなものがほかの人間関係へと知らない間に飛び火します。

あらゆる人間関係の原点は、両親との関係です。

家庭が安定しないのに、外でつながる人間関係が安定するはずがありません。

なかなか友人との関係がうまくいかなくて原因を探しました。

その根本的原因は、私と両親との関係が発端でした。

私は19歳のころから1人で親元を離れ、アメリカに留学するようになりました。

事情とはいえ、いきなり海外で一人暮らしです。

自炊・掃除・洗濯・買い物などあらゆることを、自分一人でしなければなりません。

文化も違うし、言葉も知らないし、完全に見知らぬ土地です。

これには本当に参りました。

たった1人で生活をするようになり、初めて両親からどれほど世話を受けていたのかに気づきました。

そのころからです。

私はとんだ勘違いをしていたことに気づき始めました。

一度、両親の元を離れて生活すると、目が覚めます。

自分の非力さに気づかざるを得ないと同時に、どれだけ両親から大きな恩恵を受けていたのかに気づきます。

今まではあまりに身近すぎる存在だったので、大きすぎて見えませんでした。

その時期から、私の両親への態度が少しずつ丸くなっていきました。

思春期のころは口にしなかった「ありがとう」という言葉を、少しずつではありますが、言えるようになりました。

また、父の日や母の日なんて気にもしなかったのが、気になるようになりました。

そういうものです。

自分の力のなさに気づくことで、他者への感謝が自然と湧き起こってくるようになります。

両親との関係がよくなれば、そのほかの友人関係、恩師との関係も向上します。

基本は両親です。

両親を乗り越えられれば、誰とでもうまくやっていけます。

今回は「言葉の習慣」をテーマにした内容です。

にもかかわらず、なぜ両親との話が出るのかというと、まさに人間関係の原点だからです。

言葉の問題は、まず両親との関係がよくならないと根本的に直りにくい。

それは自分が体験したので、痛いほどよくわかります。

自分の言葉を正す前に、まず両親との関係を正しましょう。

往々にして思春期あたりから関係が悪くなり、悪くなったままになっています。

その両親との関係がよくなれば、普段の言葉遣いも自然とよくなります。

両親に当たり前の感謝の言葉を口にできるようになれば、後はすべての人間関係がうまく行き始めるのです。

人から愛される言葉の習慣(1)
  • 両親と仲良くなる。
素直に「ありがとうございます」という感謝の言葉を伝える。

人から愛される30の言葉の習慣

  1. 言葉を正す前に、両親との関係を正すほうが先決。
  2. 素直に「ありがとうございます」という感謝の言葉を伝える。
  3. うまく言えないときには「うまく言えない」でいい。
  4. いきなり用件から言い始めない。
  5. 言いにくい謝罪の言葉こそ、最初に言う。
  6. 最初から具体的な返事をする必要はない。
    抽象的でもいいから、すぐ返事をする。
  7. 平凡であろうと、最近あった話は何でも面白い。
  8. 相手が好きなキーワードを発見しよう。
  9. 「手伝いましょうか」ではなく「手伝わせてください」。
  10. 「変ですね」というのは、褒め言葉。
  11. 「私も同じ経験があるよ」と言えば、友人は心から救われる。
  12. 「こら!」というのは愛の言葉。
  13. 「嬉しそうだね」と言われると、本当に嬉しくなる。
  14. 一度も失敗したことがない人より、何度も失敗したことがある人のほうが魅力的。
  15. 「これでいいです」より「これがいいです」。
  16. もったいぶった話し方は感じが悪い。
    話したところで、がっかりされるのがオチ。
  17. 余裕がないときほど、乱暴になりがちな言葉遣いに注意する。
  18. いつの間にか、自分にしかわからない話をしていませんか。
  19. 世間知らずから抜け出す方法は「謙虚」である。
  20. 人生において「無理」という言葉は禁句。
  21. 考え方が対立しそうになれば「たしかにそうですね」と言う。
  22. 期待が外れても「期待外れ」を楽しめばいい。
  23. 誘いに断っても「誘ってくれてありがとう」というお礼を忘れない。
  24. 元気がないときは、元気が出るまで何度でもやり直す。
  25. 無言でスタートするより、声を出してスタートするほうが、勢いが出る。
  26. 最初から完璧にできる人はいない。
    最初は必ず間違えるもの。
  27. 「用意、どん」は、用意ができしだい、スタートする。
  28. 「出会えてよかった」という言葉ほど、嬉しい言葉はない。
  29. 明るい未来の話は、どんな薬より効き目がある。
  30. よい嘘なら、神様も許してくれる。

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