言いにくい言葉を伝えるときには、言いにくいからこそ後回しにしようとしてしまいがちです。
謝罪の言葉はその代表です。
自分の仕方ない状況を相手に理解してもらい、情状酌量してもらいたい気持ちが強いため、言い訳から始めてしまいがちです。
謝るときに、言い訳から始めるのはよくない。
たとえば、会社に遅刻したときです。
「電車がトラブルで遅延していて、そのうえ、雨も降っていたから足元も悪くて……」
最後に、言いにくい謝罪の言葉をようやく口にします。
「そういう事情があって遅れました。すみません」
言い訳から始めて、最後に謝るのはよくありません。
もじもじした部分は余分です。
まず真っ先に「ごめんなさい」「すみません」「申し訳ございません」から言い始めることです。
素直に謝ることです。
余分な言い訳をしてしまうと、それだけ反省しようとする気持ちの表現が弱くなります。
一番言いにくい言葉こそ、最初に言うことです。
それが一番相手にわかってもらう方法です。
会話の中で最も印象に残りやすいのは、最初に交わす会話です。
出会いでもファーストインプレッションが一番強いように、会話でも最初に口にする言葉が一番印象深くなるのです。