浄土真宗の開祖・親鸞の語録『歎異抄』に「善人より悪人のほうが救いやすい」という言葉があります。
普通に考えると、善人のほうがいい人ですから、救いやすいというのも善人ではないかと思うところではないでしょうか。
しかし、実際は悪人のほうが救いやすいです。
「自分は間違っている」という自覚があるからです。
自分は間違っていると反省して、行動を改めようという意識が強いので、救いやすいということです。
一方で善人は「自分は正しい、間違っていない」と思っています。
直すべき癖や習慣があっても「自分は正しい、間違っていない」と思い込んでいるので、なかなか直そうとしません。
だから救いにくい。
善人であるほど、頭が固くなるということです。
成長するのは「自分は間違っているかもしれない」と思う人です。
常に反省する心、行動をよりよく改める姿勢があれば、人間はいつでも成長できます。
世間を賑わすニュースを見てみましょう。
警察官・教育者・政治家など、最も善人であるはずの人間が事件を起こす例をよく見かけます。
自分は善人だと思い始めたときが一番危ないです。
正しい行いはしてもいいですが「自分は間違っているかもしれない」という気持ちはいつまでも忘れないことです。