「乾杯」
社員で集まる飲み会では、お決まりの「乾杯」があります。
歓迎会、忘年会など、みんなでグラスをかちんかちんと合わせる光景をよく目にします。
しかし、本来は、グラスをぶつけるのはよくないことなのです。
まず、音を立ててしまうというマナーに反する行為はもちろんですが、もっと重要なポイントが含まれています。
グラスが割れてしまう危険性があるということです。
特にガラスが薄い繊細なグラスは、かちんと少しぶつけるだけでもひびが入ってしまいます。
ワイングラスは、ガラスが薄いものがほとんどです。
時には割れてしまうこともあるでしょう。
そうなれば、せっかくの楽しい食事の雰囲気が台無しになります。
楽しい雰囲気に乗じて、うっかりしてしまいがちなことですから、注意が必要です。
では、どう乾杯をするのがいいのでしょうか。
グラスを目の辺りまで持ち上げればいいだけです。
決してかちんとグラスをぶつけるのではなく、少し高めに持ち上げて「乾杯」と言えば、それで十分です。
先輩より低くグラスを差し出せば、なお申し分ありません。
乾杯とは本来「お互いの労をねぎらい、楽しく飲みましょう」という意図が含まれています。
グラスをぶつけるのが、乾杯ではないのです。
きちんとマナーを守って食事をしましょう。