「スーツに手入れなんていらないのではないか」
そう思う人もいるでしょう。
手入れを省いたとしても、着ることに問題はありません。
スーツの手入れでやっかいなのは、時に費用がかかることです。
ブラッシング用のブラシや別売りの防虫カバーを買ったり、クリーニングに出したりなどです。
それぞれは小さな金額でも、重なると大きくなり、家計に影響するでしょう。
人とスーツには、共通点があります。
人が予防接種をすれば、流行性の病気を予防できます。
スーツも、ときどき虫干しすれば、かびや虫の害を予防できます。
私たちが、普段着で使うハンガーといえば、1種類と考えがちです。
「ハンガーに種類なんてあるのか」と思いますが、実はあります。
スーツを長持ちさせたければ、3種類のハンガーを使い分けるのが適切です。
お手入れの最大の難しさは、帰宅直後かもしれません。
仕事で疲れて帰宅すると、スーツを脱ぎ捨ててしまいがちです。
スーツをハンガーに掛けるべきと頭でわかっていても、疲れていると、面倒に思うもの。
スーツをクローゼットに何着も並べて収納する様子を思い出してください。
隙間なく、びっしり収納していませんか。
隙間なく並べたほうが、より多くのスーツを収納でき、クローゼットを効率よく活用できると思うかもしれません。
帰宅して、ハンガーにスーツを掛けるとき、ポケットの中身はすべて取り出しておきましょう。
物を入れたままにしていると、重みや大きさのため、型崩れの原因になります。
ハンカチ・ティッシュ・携帯電話・何かの紙切れ。
ブラッシング用のブラシとはいえ、ピンキリです。
格安ショップで販売されている簡易ブラシもあれば、天然の高級素材を使ったブラシまでさまざまです。
もちろん選び方は自由です。
ブラッシングは方法を誤ると、不十分であったり、かえってしわの原因になったりする場合があります。
素早くささっと済ませたいところですが、気をつけたい点がいくつかあります。
焦らずに、次の5つのポイントを押さえたうえで、ブラッシングを心がけましょう。
ブラッシングで最も見落としやすいのは、ポケットです。
ブラッシングと言えば、スーツの表面ばかりに注意が向きがちです。
そのため、ポケットの内側を、すっかり忘れていることがあります。
1日を振り返ると、ジャケットにしわができる場面がたくさんあります。
椅子の背にもたれたり、車を運転したり、電車の座席に座ったりなどです。
特にジャケットは、背中にしわが寄りやすい。
スーツを長持ちさせたければ、3種類のハンガーを使い分けるのが適切です。
「ジャケット用のハンガー」「シャツ用のハンガー」「スラックス用のハンガー」です。
それぞれスーツの形が違えば、ハンガーの形も違って当然ですね。
ジャケットのしわを伸ばすときは、アイロンの蒸気が効果的です。
温かい蒸気を当てるだけで、素材に備わる本来の弾力や感触がよみがえり、自然にしわが取れていきます。
しわが気になる部分は、しわの部分を軽く伸ばしながら蒸気を当てると、きれいにしわが取れるでしょう。
気に入ったスーツは、毎日着たいと思うもの。
ただし、毎日着たいと思っても、できるだけ避けたほうがいいでしょう。
1日着たスーツは、1日以上は休ませたいところです。
スラックスを休めるとき、ハンガーのポール部分に、2つ折りにしてつるす方法があります。
もちろんこのつるし方でもいいのですが、長時間つるしたままにしておくと、折り目が付きやすくなります。
スラックスを休めるとき、できれば専用のハンガーを使いましょう。
スラックスは、上着に比べて汚れが付着しやすい部分です。
歩いたとき、足元から跳ね返る汚れがつくのは、まずスラックス。
スーツ全体の中でも、特に入念なブラッシングが必要な部分と言っていいでしょう。
スラックスのアイロンがけは、ワイシャツを除き、直接アイロンは当てないのが基本です。
スラックスにアイロンを直接当てると、アイロンが効きすぎてしまいます。
きれいにしわが伸びて、折り目も付けられるのですが、素材の弾力が失われて薄くなり、てかりやすくなります。
スーツは、定期的に虫干しするのが得策です。
虫干しとは、かびや虫の害を防ぐため、衣服を日に干したり風に当てたりする行為をいいます。
夏によく行われることから「夏干し」や「土用干し」とも呼ばれることがあります。
スーツのアイロンがけには、ある程度の知識や技術が必要です。
アイロンの温度や当て布の使い方などです。
アイロンを当てる強さや手際のよさも、仕上がりに違いを生むポイントです。
「洗うのは業者」と思いますが、やはり業者も人間であり、完璧ではありません。
クリーニングに出すときに心遣いがあると、仕上がりが、さらによくなる場合があります。
(1)ポケットの中身を取り出しておく
「ドライクリーニングにしますか。ウェットクリーニングにしますか」
クリーニングに出そうとする際、唐突に聞かれることがあります。
それぞれの違いがよくわからなければ、返事に困ってしまうでしょう。
クリーニングから戻ってきた衣類は、袋に入っている状態が一般的です。
きれいな状態を少しでも長く維持したいと思えば、袋に入れたまま収納する人も多いのではないでしょうか。
良かれと思ってしやすいパターンですが、実は、適切とは言いにくい収納方法です。
スーツのクリーニングは、やりすぎに要注意です。
もちろんにおいや汚れが気になれば、すぐクリーニングに出したほうがいい場合もあります。
汚れやにおいが目立つスーツのままでは、相手に不快を与え、ビジネスにも影響するでしょう。
同じ柄のスーツを毎日使いたいという人もいるでしょう。
ジャケットやスラックスなど、気に入っているスーツがあれば、同じものでも毎日着たくなるものです。
しかし、スーツを長持ちさせるなら、休ませる期間を設けるのが常識です。
お手入れで手抜きをしがちなのは、ネクタイです。
ジャケットやスラックスは目立つため、手入れの配慮も行き届きやすい。
一方でネクタイは、意外に手入れを怠りがちではないでしょうか。
スーツが雨でぬれたときは、お手入れも少し工夫が必要です。
まず気をつけたいのは、布類。
ぬれたスーツは、タオルやハンカチなどで拭きたくなりますが、注意が必要です。
スーツの大敵の1つが、タバコのにおい。
スーツが雨にぬれたときも対処に苦労しますが、タバコのにおいは、さらに苦労するでしょう。
水滴とは違い、タバコのにおいは目に見えず、量もわからず、対処に困るところ。
スーツ全体のにおいを取り除くとき、どうしますか。
たばこのにおいとは限りません。
汗のにおいや、外食によるにおいもあるでしょう。
スーツをクローゼットに収納する前、一時的に部屋で干す場面があります。
たとえば、雨にぬれたスーツは、自然乾燥させるため、風通しの良い場所で陰干しします。
クリーニングから戻ってきたスーツも、溶剤のにおいを取り除くため、しばらく部屋で干す場合が多いでしょう。
季節別のスーツの場合、シーズンオフになれば、長期保管です。
長期保管の際、最も注意したいのが、カビや虫の害などでしょう。
普通にたたんで保管するのもいいですが、保管方法にも工夫があります。
「スーツに手入れなんていらないのではないか」
そう思う人もいるでしょう。
手入れを省いたとしても、着ることに問題はありません。
しかし、スーツは一般的に、高額です。
スーツ1着は、普段の数枚分の値段になるでしょう。
高級スーツともなれば、安物の普段着の数十枚分ということも、珍しくありません。
1着が高額ですから、やはり長持ちさせるのを目的として、きちんとした手入れをするのが得策です。
仕事で使うスーツは、ビジネスにも影響します。
商談で表れたビジネスパーソンが、しわしわのスーツを着ていれば、それだけで話を打ち切りたくなるでしょう。
仕事のできる人は、必ず道具も大事にします。
スーツも、ビジネスツールの1つです。
手入れを欠かさず実施することが大切です。
スーツを大切に扱えば、スーツに愛着が湧き始めます。
愛着の湧いたスーツを身につけるのは、いわば、お守りを身につけているのと同じです。
大きなお守りに、体全身が包まれているのと同じ状態になります。
スーツの手入れとは、長持ちさせるためだけではありません。
仕事にも影響したり強い心を養ったりなど、間接的に、さまざまな波及効果を及ぼしているのです。
スーツの手入れでやっかいなのは、時に費用がかかることです。
ブラッシング用のブラシや別売りの防虫カバーを買ったり、クリーニングに出したりなどです。
それぞれは小さな金額でも、重なると大きくなり、家計に影響するでしょう。
手間暇だけでなく、費用もかかるのは、悩ましい問題ですね。
単なる手入れのために費用をかけるのはもったいない、と思うかもしれません。
しかし、ここに大きな誤解があります。
スーツは、手入れしだいで、寿命がずいぶん変わります。
乱暴に扱えば、消耗や劣化が早くなるため、新しく買い換えなければなりません。
買い換えのサイクルが早くなり、出費がかさみます。
一方、きちんと手入れをして丁寧に扱えば、何年も使い続けることができます。
手入れしだいによっては、10年使い続けることも可能です。
このことが何を意味するか、おわかりでしょうか。
すなわち、手入れとは、節約行為なのです。
手入れを節約行為と言い換えれば、いかにお得な作業であるか、わかるはずです。
手入れをするたびに、貯金箱にお金を入れているイメージです。
面倒でも、手入れをしておいたほうが節約になり、ゆくゆくは家計を助ける行為につながります。
手入れが上手な人は、節約も上手な人。
節約したければ、丁寧な手入れを心がけましょう。
人とスーツには、共通点があります。
人が予防接種をすれば、流行性の病気を予防できます。
スーツも、ときどき虫干しすれば、かびや虫の害を予防できます。
他人を乱暴に扱えば、人間関係がこじれます。
スーツも、乱暴に扱えば、しわの原因になります。
人は、寝ることで疲れが回復します。
スーツも、休ませる時間があると、しわやにおいが取れて回復します。
人は、ときどき長期休暇を取って、心身をリフレッシュさせます。
スーツも、ときどきクリーニングに出すことで、汚れやにおいがリフレッシュされます。
こうした共通点に気づくと、スーツと人間は、そっくりですね。
スーツは、もはや生き物です。
人は、規則正しい生活を送ると長生きできるように、スーツも、正しい手入れをすれば、長持ちするのです。
スーツを、物としてではなく、生き物として考えてみてください。
「生きている」と考えれば、接するときの態度も自然とよくなるでしょう。
スーツは、あなたのビジネスを支える大事な相棒です。
そして、相棒の力を最大限に発揮するためにも、あなたの手入れが必要です。
人と接するように、接しましょう。
その親切丁寧な接し方ができれば、スーツもきっと、応えてくれるはずです。
私たちが、普段着で使うハンガーといえば、1種類と考えがちです。
「ハンガーに種類なんてあるのか」と思いますが、実はあります。
スーツを長持ちさせたければ、3種類のハンガーを使い分けるのが適切です。
「ジャケット用のハンガー」「シャツ用のハンガー」「スラックス用のハンガー」です。
ジャケット用のハンガーは、全体的に立体感があり、厚みとカーブの目立つ形が印象的です。
肩先が、前方に向かってカーブしている形状も特徴です。
このカーブは、ジャケットの立体感を保つ働きがあります。
私たちにとって、最もなじみのあるハンガーです。
クリーニングに出すと、ワイヤーハンガーが付いた状態で戻ってくることがあります。
もちろんクリーニング直後なら、そのまま使ってもいいでしょう。
しかし、使用後のシャツをつるすなら、ワイヤーハンガーでは少し頼りないところです。
ワイヤーハンガーは、すぐ折り曲がりやすいため、型崩れしやすいデメリットがあります。
そのため、別途、シャツ用のハンガーを用意しておくといいでしょう。
肩のラインに沿った形状のハンガーを選ぶと、しわが取れやすくなります。
木製のハンガーを使うと、湿気もよく吸ってくれて、長持ちしやすくなります。
スラックスにも、専用のハンガーがあります。
わかりやすく言うと、クリップが付いたハンガーです。
もしわかりにくければ、スーツ売り場の店員に聞けば、案内してくれるはずです。
ズボンを逆さまにしてつるすと、重みをうまく利用でき、しわが取れやすくなります。
お手入れの最大の難しさは、帰宅直後かもしれません。
仕事で疲れて帰宅すると、スーツを脱ぎ捨ててしまいがちです。
スーツをハンガーに掛けるべきと頭でわかっていても、疲れていると、面倒に思うもの。
特に仕事で疲れているときほど、疲れと眠気が同時に襲い、体が重く感じます。
スーツをハンガーに掛けるわずかな行為さえ、一仕事に思えるのです。
ひどく疲れていれば、そのままベッドに直行して、スーツを着たまま寝てしまう人もいるかもしれません。
しかし、ここが勝負所です。
スーツの扱いが悪ければ、確実にしわの原因になり、寿命に影響します。
疲れていても、もう一踏ん張り頑張って、スーツをハンガーに掛けましょう。
ジャケットはジャケット用のハンガーに掛け、スラックスはスラックス用のハンガーにつるします。
余力があれば、少しでもかまわないので、ブラッシングもしておきましょう。
このわずかな行為があるかどうかで、スーツの寿命を大きく左右します。
帰宅直後にもう一踏ん張りする習慣をつけ、お手入れの最大の難関を突破しましょう。
スーツをクローゼットに何着も並べて収納する様子を思い出してください。
隙間なく、びっしり収納していませんか。
隙間なく並べたほうが、より多くのスーツを収納でき、クローゼットを効率よく活用できると思うかもしれません。
たしかに限られた空間を効率よく活用する意味では、1つの方法ですね。
しかしこれでは、出し入れの際、スーツ同士がこすれるため、生地を傷める原因になります。
また、通気性も大変悪くなります。
汗が乾燥しにくかったり、かびが発生しやすくなったり、においが服から服に移ったりしやすくなるのです。
スーツをクローゼットに収納する際は、隙間が重要です。
スーツとスーツの間を適度に空け、通気性の良い状態で収納しましょう。
隙間が広い分には問題ありませんが、最低でも2センチほど開けておくほうが安心です。
帰宅して、ハンガーにスーツを掛けるとき、ポケットの中身はすべて取り出しておきましょう。
物を入れたままにしていると、重みや大きさのため、型崩れの原因になります。
ハンカチ・ティッシュ・携帯電話・何かの紙切れ。
ジャケットだけでなく、スラックスも同様です。
できるだけ、ポケットは空っぽにしておくのが理想です。
「ハンカチくらい入れたままでもいいのではないか」と思うかもしれません。
しかし、実はハンカチこそ、特に取り出しておくほうがいい。
お手洗いで使用したハンカチは、汚れていたり湿っていたりするはずです。
汚れや湿り気のあるものをポケットに入れたままにするのは、衛生上、好ましくありません。
型崩れだけでなく、衛生面からも、ハンガーに掛ける際は、ポケットの中身を取り出しておきましょう。
ブラッシング用のブラシとはいえ、ピンキリです。
格安ショップで販売されている簡易ブラシもあれば、天然の高級素材を使ったブラシまでさまざまです。
もちろん選び方は自由です。
色・大きさ・素材など、自分の好みに合ったタイプを選ぶといいでしょう。
ただし、スーツを長持ちさせたければ、押さえておきたい最低条件があります。
天然の毛を使ったブラシです。
天然の毛は、ブラッシングに適した条件がそろっています。
「適度な張り」「静電気が起こりにくい」「滑らかな手触り」「化学成分が含まれていない」などです。
スーツの生地を傷めないばかりか、生地に、張りやつやを与える効果もあります。
人工の合成繊維が不適切というわけではありませんが、天然の素材ほど、十分な役目を果たすのは難しいかもしれません。
天然の毛なら、豚の毛でも、馬の毛でもかまいません。
スーツの寿命を第一に考えるなら、天然の毛という条件だけは押さえておくのが無難です。
普通のスーツなら、豚毛のブラシで十分です。
シルク・ウール・カシミヤなど、繊細な素材のスーツは、馬毛のブラシもいいでしょう。
多少の違いはありますが、ブラッシングの役目はどちらも十分果たせます。
最終的には、自分の好みで選ぶといいでしょう。
ブラッシングは方法を誤ると、不十分であったり、かえってしわの原因になったりする場合があります。
素早くささっと済ませたいところですが、気をつけたい点がいくつかあります。
焦らずに、次の5つのポイントを押さえたうえで、ブラッシングを心がけましょう。
最初に、ポケットの中身をすべて取り出しておきましょう。
面倒に思いますが、ポケットに物が入っていると、ブラッシングしにくくなります。
また、ポケットに物を入れたままでは、スーツの型崩れにも影響します。
帰宅後のブラッシングのタイミングで、ポケットの中身を取り出しておけば、ど忘れを防げます。
ブラッシングの際は、型崩れを防ぐため、ハンガーにつるした状態にしましょう。
全体的に安定するため、ブラッシングもしやすくなります。
ブラッシングを始める前に、まず軽くはたきましょう。
適度な振動を与えることで、スーツに付着したごみやちりが浮き、取り除きやすくなります。
あまり大げさにはたく必要はなく、スーツをつるしたハンガーを軽く揺さぶる程度で十分です。
ブラッシングは、まず上から始めるのが基本です。
汚れが落ちる方向は上から下ですから、ブラッシングも上から下の順に進めるほうが、汚れがきれいに落ちます。
首・肩・胸・背中・袖・裾の順で進めていきましょう。
縫い目や折り目などの溝の部分は、ちりやほこりがたまりやすいところです。
歯磨きをするイメージと同じですが、溝の汚れをかき出すように、しっかりブラッシングをしましょう。
ブラッシングで最も見落としやすいのは、ポケットです。
ブラッシングと言えば、スーツの表面ばかりに注意が向きがちです。
そのため、ポケットの内側を、すっかり忘れていることがあります。
「ポケットの中なんて汚れるのか」と思うかもしれませんが、ポケットだからこそ、汚れがたまりやすい。
ハンカチやティッシュを出し入れしていると、空気中のちりやほこりがポケットにたまります。
しかも外見だけでは汚れているのが見えないため、ブラッシングを怠ると、意外に汚れがたまりやすいのです。
ポケットをブラッシングする際は、まず、ポケットの中身をすべて出しておきましょう。
次に、ポケットの内側の布を外に出します。
繊細で負担がかかりやすい部分のため、縫い目を痛めないよう、優しくブラッシングをしていきましょう。
このとき「糸がほどけそうな部分はないか」「穴が空きそうな部分はないか」など、確認するといいでしょう。
ポケットのブラッシングは、クリーニング前にしておくと、効果的です。
1日を振り返ると、ジャケットにしわができる場面がたくさんあります。
椅子の背にもたれたり、車を運転したり、電車の座席に座ったりなどです。
特にジャケットは、背中にしわが寄りやすい。
朝はきれいだったジャケットも、1日着たまま仕事をしていると、夜には多くのしわができるもの。
これでは、せっかくかっこいいジャケットも台無しです。
そんなジャケットのしわを伸ばすなら、アイロンの蒸気を活用しましょう。
まず注意したいのは、アイロンの当て方です。
アイロンをジャケットに直接当てるのは、控えたほうがいいでしょう。
生地をアイロンで押し付けると、しわはきれいに取れますが、生地の自然な弾力や感触が失われます。
てかりやすくなり、ジャケットの寿命を縮める原因にもなります。
しわを取ろうとするとき、ありがちなミスのため、注意が必要です。
アイロンを生地から少し離して、蒸気だけ当てていきます。
高温蒸気が本来の生地の弾力をよみがえらせ、自然にしわが取れていきます。
蒸気が蒸発するとき、ジャケットに含まれる不快なにおいも取り除くため、一石二鳥です。
もしアイロンの準備が手間なら、市販のしわ取り専用のスプレーもいいでしょう。
アイロンの蒸気にはかないませんが、忙しくて手軽に素早く済ませたければ、最適です。
スーツを長持ちさせたければ、3種類のハンガーを使い分けるのが適切です。
「ジャケット用のハンガー」「シャツ用のハンガー」「スラックス用のハンガー」です。
それぞれスーツの形が違えば、ハンガーの形も違って当然ですね。
型崩れを防ぐためにも、専用のハンガーを使い分けましょう。
さて、これらのハンガーを選ぶとき、3種類に共通する大切なポイントがあります。
できれば、木製を選びたい点です。
鉄製やプラスチック製もいいのですが、こだわりがなければ、木製を選ぶのがいちばんです。
「見た目がきれい」「型崩れを防ぎやすい」「静電気が起こらない」などもメリットがありますが、それだけではありません。
木製のハンガーには、ほかにも素晴らしい効果が、3つ備わっています。
「除湿効果」「防臭効果」「芳香効果」です。
1日使ったジャケットやシャツは、意外に多くの汗が染み込んでいます。
木製のハンガーは、木目から湿気を素早く吸収してくれます。
特にハンガーは、構造上、スーツの内側の除湿が得意です。
普通の除湿剤では手の届かない湿気まで、きれいに取り除いてくれるのです。
木は、湿気を吸い取るだけでなく、不快なにおいも吸い取ってくれます。
木のおかげで悪臭を効率よく取り除け、スーツやクローゼットは、常に新鮮な状態を保てます。
ほのかな木の香りは、人を安心させます。
自然の素材からつくられている木製のハンガーは、スーツやクローゼットに自然な香りを与えてくれるでしょう。
素晴らしい収納空間を保ち、クローゼットを開けるのが楽しくなるに違いありません。
「除湿効果」「防臭効果」「芳香効果」の3拍子がそろっているのは、天然の素材ならではの力です。
木製のハンガーは少し高価ですが、数多くの価値もあり、元はすぐ取れるでしょう。
ジャケットのしわを伸ばすときは、アイロンの蒸気が効果的です。
温かい蒸気を当てるだけで、素材に備わる本来の弾力や感触がよみがえり、自然にしわが取れていきます。
しわが気になる部分は、しわの部分を軽く伸ばしながら蒸気を当てると、きれいにしわが取れるでしょう。
さらに蒸気が蒸発するとき、不快なにおいも取り除いてくれるため、一石二鳥なのです。
さて、蒸気でしわを伸ばすまではいいのです。
注意したいのは、蒸気でしわを伸ばした後です。
蒸気を当てた後、すぐクローゼットに収納するのはNGです。
すぐ片付けたい気持ちがあっても、ここは重要なポイントです。
蒸気を当てた後、すぐクローゼットに収納すると、ジャケットに含まれる水分が、クローゼットの中で蒸発します。
湿気がクローゼットにこもるため、かびやにおいの原因になります。
ジャケットだけでなく、ほかの衣類やクローゼットにも、影響するのです。
しわを取り終えたジャケットは、しばらくハンガーに掛けたままにしておきましょう。
直射日光は避けた、風通しの良い場所が適切です。
窓を開けたりエアコンを使ったりして風通しをよくしておくと、効果的です。
3時間ほどハンガーに掛けたままにすれば、きれいに蒸発するでしょう。
この対策は、しわ取り専用のスプレーを使った場合も同じです。
完全に蒸発してから、クローゼットに収納するのが正解です。
気に入ったスーツは、毎日着たいと思うもの。
ただし、毎日着たいと思っても、できるだけ避けたほうがいいでしょう。
1日着たスーツは、1日以上は休ませたいところです。
使用回数と使用頻度は、似て非なるものです。
使用回数は同じでも、使用頻度が多ければ、消耗も早くなります。
スーツを生き物として考えると、わかりやすいでしょう。
人が休みなく毎日働き続ければ、健康を崩しやすくなりますが、それはスーツでも同じこと。
スーツも、休みなく毎日働き続ければ、普通以上に生地の消耗が激しくなります。
1日着たスーツは、1日以上は休ませましょう。
できれば、3着のスーツを1日ごとにローテーションして着るのが理想です。
一定時間休ませることで、スーツに染み込んだ汗が蒸発して、しわを取り除きます。
使用回数は同じでも、使用頻度を抑えることで、長持ちさせることができます。
スラックスを休めるとき、ハンガーのポール部分に、2つ折りにしてつるす方法があります。
もちろんこのつるし方でもいいのですが、長時間つるしたままにしておくと、折り目が付きやすくなります。
スラックスを休めるとき、できれば専用のハンガーを使いましょう。
世の中には、普通のハンガーとは違い、スラックス専用のハンガーが存在します。
スラックス専用のハンガーは、少し変わった形が特徴です。
「クリップが付いたハンガー」と言えば、イメージしやすくなるでしょう。
さて、ハンガーを使ってつるすときに、大切なポイントがあります。
あえてズボンを逆さまにして、裾を挟んだ状態でつるしましょう。
なぜ、逆さまにするのか。
重みを利用するためなのです。
スラックスは、裾よりウエストのほうが、重みがあります。
重い部分を下側にするほうが、重みによってスラックスが伸びやすくなります。
短時間でも、自然としわを伸ばす効果が期待できるのです。
ただし、重みを利用するとはいえ、ベルトをしたままつるすのはNGです。
スラックスのベルトを通す布部分まで引っ張られ、痛めてしまいます。
面倒かもしれませんが、きちんとベルトを外してからハンガーにつるしましょう。
ハンガーの選び方とつるし方によって「しわをつくるか、取るか」という正反対の違いを生むのです。
スラックスは、上着に比べて汚れが付着しやすい部分です。
歩いたとき、足元から跳ね返る汚れがつくのは、まずスラックス。
スーツ全体の中でも、特に入念なブラッシングが必要な部分と言っていいでしょう。
ポケットに入っているハンカチやティッシュは、一度取り出しておきましょう。
面倒でも、ベルトも一度外しておきます。
そんなスラックスのブラッシングは、床やテーブルの上ではなく、ハンガーにつるした状態が最適です。
ジャケット用の普通のハンガーでもいいのですが、できればスラックス専用のハンガーがいいでしょう。
「床やテーブルの上で十分ではないか」と思いますが、最大のポイントは、重力です。
ハンガーにつるすと、重力の力を利用できるため、ブラッシングで汚れがスムーズに落ちやすくなります。
重力によってスラックスがぴんと伸びるため、ブラッシングと同時に、しわを伸ばす効果も出てくるのです。
ブラッシングは、重力の方向に合わせて、上から下に向けると、落ちやすくなります。
汚れやすい膝から下は、入念にブラッシングをします。
裾周りは、表だけでなく裏側も、時間をかけてブラッシングをしましょう。
もし、裾がダブルの場合は、折り返しの部分に、汚れがたまりやすくなります。
縫い止めに気をつけながら、一度、裾を伸ばします。
ブラシの先をつかってかき出すようにすると、しつこい汚れも取れやすくなるでしょう。
スラックスのアイロンがけは、ワイシャツを除き、直接アイロンは当てないのが基本です。
スラックスにアイロンを直接当てると、アイロンが効きすぎてしまいます。
きれいにしわが伸びて、折り目も付けられるのですが、素材の弾力が失われて薄くなり、てかりやすくなります。
生地の本来の弾力や風合いが損なわれ、スラックスを傷めてしまう原因になります。
スラックスのアイロンがけでは、当て布を使いましょう。
当て布とは、アイロンをかけるとき、布地を痛めないように、衣服の上にのせる布のことです。
当て布とはいえ、特殊な素材の布があるわけではありません。
市販されているアイロン用の当て布を使えば最適ですが、普段から使っている布でも使えます。
「綿の布」という条件さえ満たしていれば、タオルでもハンカチでも、大丈夫です。
当て布の使用は、特にウール・シルク・カシミヤなど、繊細な素材が使われているスラックスでは絶対条件です。
スラックスの寿命に影響する点ですから、面倒と思わず、アイロンがけでは必ず使用するようにしましょう。
当て布の色は自由ですが、できれば白色系がおすすめです。
白色系の当て布は、アイロンをかけるときに下の様子が透けて見えるため、便利です。
アイロンの温度は、スーツは繊細な生地であるため、低から中程度が適切です。
熱を与えることで、スラックスに付着する虫や卵を撃退できます。
スーツは、定期的に虫干しするのが得策です。
虫干しとは、かびや虫の害を防ぐため、衣服を日に干したり風に当てたりする行為をいいます。
夏によく行われることから「夏干し」や「土用干し」とも呼ばれることがあります。
夏になると、親がタンスから衣類を取り出し、部屋に干す様子を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
この虫干しは、日常の衣類だけでなく、スーツにも効果的です。
天気がよくて湿気の少ない日に、窓を開けて、部屋の風通しをよくします。
直射日光の当たらない場所に、ハンガーで1日つるしておくだけでOKです。
虫干しに、特別な技術は不要で、誰でも簡単にできますね。
私たち人間に例えると「大型連休でしっかり体を休める」と言ったところでしょうか。
スーツも、生き物として考えるといいでしょう。
定期的な虫干しによって、かびや虫の害を防げるため、スーツの寿命も長くなります。
スーツのアイロンがけには、ある程度の知識や技術が必要です。
アイロンの温度や当て布の使い方などです。
アイロンを当てる強さや手際のよさも、仕上がりに違いを生むポイントです。
知識と技術のバランスが大切であり、1つでも間違えると、素材を痛める原因になります。
職人技と言えば大げさですが、アイロンの扱いも、奥が深いものです。
正しく扱えば、スーツをきれいに仕上げられます。
逆に扱いが悪ければ、スーツを痛め、寿命を縮めてしまうこともあります。
特にウール・シルク・カシミヤなど、繊細な素材が含まれるスーツの場合、いっそう気遣うでしょう。
もし、アイロンがけに自信がない場合は、難しく考えず、クリーニングに出してはいかがでしょうか。
難しいことは、プロに任せるのがいちばん。
プロが、適切な方法で1枚ずつ対処してくれるため、きれいな仕上がりが確実です。
費用は少しかかりますが、スーツを長持ちさせる価値を考えれば、大きな損失とも言えないでしょう。
アイロンをする時間も節約できる点も、忙しい人には助かるはずです。
アイロンに自信がないときには、強引に自分でするより、プロにお願いしましょう。
「洗うのは業者」と思いますが、やはり業者も人間であり、完璧ではありません。
クリーニングに出すときに心遣いがあると、仕上がりが、さらによくなる場合があります。
ポケットに物が入ったままクリーニングに出すと、仕上がりに影響することがあります。
ポケットに物が入っていれば、業者が取り除いてくれるはずですが、確実ではありません。
ポケットに入れたままクリーニング処理をすれば、スーツを汚したり、痛めたりする場合があります。
クリーニングに出す際は、ポケットに物が入っていないことを確認しておきましょう。
一言で「汚れ」と言っても、さまざまなタイプがあります。
血の跡とコーヒーのしみとでは、落ち方も落とし方も違います。
落ちにくい汚れには、特殊な技術が必要になる場合があります。
クリーニングに出す際、汚れの詳細を伝えておけば、業者は適切な処理を判断しやすくなります。
何も言わずにクリーニングに出すときより、きれいに仕上げてもらいやすくなるでしょう。
ジャケットとスラックスを別々でクリーニングに出すと、戻ってきたとき、雰囲気に違いが出ることがあります。
クリーニングの影響で、色合い・肌触り・光沢などに片寄りが発生しやすくなるからです。
スーツをクリーニングに出すなら、できれば上下一式が安心です。
一緒に洗うことで、スーツ全体の調和が保てるため、美しく着用できます。
スーツの一部に不安要素があれば、きちんと伝えましょう。
取れかけているボタン、空きかけの穴、生地が薄くなっている部分などです。
ウールやカシミヤなど、特殊な素材を使っている場合も、念のため伝えておくほうが安心です。
素材によってクリーニングの処理方法が異なる場合があります。
特別な事情をきちんと伝えておけば、クリーニング業者は、その部分に注意を払えます。
クリーニングでスーツが戻ってくれば、まず仕上がりの状態を確認しましょう。
プロによる仕事のため、基本的に問題はないはずですが、絶対ではありません。
汚れが落ちきれていなかったり、ボタンが取れていたりなどする場合があります。
家に戻ってから確認してもいいのですが、話がこじれる可能性があります。
クリーニングが戻ってきたときに確認すれば、問題があったとき、すぐやり直しに対応してくれるはずです。
「ドライクリーニングにしますか。ウェットクリーニングにしますか」
クリーニングに出そうとする際、唐突に聞かれることがあります。
それぞれの違いがよくわからなければ、返事に困ってしまうでしょう。
では、それぞれの違いについて、見ていきましょう。
ドライクリーニングとは、水で直接洗うのではなく、蒸気や揮発性溶剤を使って汚れを落とす洗濯方法です。
布地を痛めず、油性の汚れを落とすためによく使われます。
ウール・シルク・カシミヤなど、水の影響を受けやすい素材は、ドライクリーニングです。
ただし、油系の汚れは落ちる一方、汗などの水溶系の汚れは落ちにくい特徴があります。
水溶系の汚れを落とす場合は、ウェットクリーニングの出番です。
ウェットクリーニングとは、洗浄液として水を使った洗濯方法です。
私たちが洗濯といえば、水を使うイメージが一般的で、簡単な印象があるでしょう。
ところがクリーニングでは、水を使うほうが高度な技術を必要として、手間がかかります。
ウェットクリーニングは、汗・尿・血液など、水溶性の汚れを除去するときに大きな効果を発揮します。
また素材の都合上、ウェットクリーニングが不可能な製品も、ドライクリーニングの対象です。
考え方としては「ドライクリーニングで落ちない汚れは、ウェットクリーニング」と覚えておけばいいでしょう。
ウェットクリーニングは高度な技術が必要であるため、信頼できるお店を選び、よく相談してからお願いしましょう。
さて、ドライクリーニングとウェットクリーニングの判断が難しければ、クリーニング業者に任せるのが安心です。
汚れの種類や細かい条件によって、適切な方法が変わります。
まれなケースですが「ドライクリーニングとウェットクリーニングの両方が必要」という場合もあります。
クリーニングから戻ってきた衣類は、袋に入っている状態が一般的です。
きれいな状態を少しでも長く維持したいと思えば、袋に入れたまま収納する人も多いのではないでしょうか。
良かれと思ってしやすいパターンですが、実は、適切とは言いにくい収納方法です。
クリーニングから戻ってきたスーツは、袋から取り出して収納するのが適切です。
その理由は、3つあります。
クリーニング直後の衣服は、薬剤のにおいが目立ちます。
袋に入れたままでは密閉状態になり、薬剤のにおいが解消されません。
早めに袋から取り出すことで、薬剤のにおいが取り除けるのです。
まれに、クリーニングの仕上がりが不完全である場合があります。
薬剤の湿り気が残っていたり、汚れが落ち切れていなかったり、ボタンが取れていたりなどです。
そうした点は、やはり袋から取り出さなければ気づけないのです。
袋に入れたままでは、通気性が悪く、変色によって黄ばむことがあります。
ビニール包装には、透明度を保つために酸化防止剤が使われている場合があるため、要注意です。
湿気が袋の中にこもるため、カビや黄ばみの原因になるのです。
さて、以上の理由から、クリーニングから戻ってきたスーツは、早めに袋から取り出しましょう。
早めに袋から取り出し、新鮮な空気に触れやすい状態にしておくことが大切です。
余裕があれば、収納前に、少し虫干ししておくのもいいでしょう。
直射日光の当たらない場所で、新鮮な空気に触れさせてから収納すれば、スーツの寿命もいっそう長持ちします。
スーツのクリーニングは、やりすぎに要注意です。
もちろんにおいや汚れが気になれば、すぐクリーニングに出したほうがいい場合もあります。
汚れやにおいが目立つスーツのままでは、相手に不快を与え、ビジネスにも影響するでしょう。
しかし、深く考えることなく、頻繁にスーツをクリーニングに出しているなら、頻度を見直したほうがいいでしょう。
クリーニングは、やりすぎると、消耗を早めます。
クリーニングには、欠点があります。
ドライクリーニングであれ、ウェットクリーニングであれ、衣類に負荷がかかる点です。
クリーニングは、処理の都合上、ある程度のダメージを与えます。
普通に水で洗濯すれば、色落ちしたり繊維が薄くなったりしますが、それはクリーニングでも同じこと。
程度の差はあれ、色落ちしたり繊維が薄くなったりします。
たとえば、スーツを毎月クリーニングに出すのは、考え直したほうがいいでしょう。
ワイシャツは肌に触れるため、頻繁なクリーニングが必要ですが、スーツは大事に扱えば、頻度を抑えられるはずです。
そのための、ブラッシングであり、木製のハンガーです。
「スーツを休ませる」という手入れも、クリーニングの頻度を抑える意味があります。
スーツのクリーニングは、3カ月に1回程度が一般的です。
「1シーズンに1回程度」を目安にするとわかりやすいでしょう。
においや汚れが気になる場合は、その限りではありませんが、適切な頻度を心がけたほうが、スーツも長持ちするのです。
同じ柄のスーツを毎日使いたいという人もいるでしょう。
ジャケットやスラックスなど、気に入っているスーツがあれば、同じものでも毎日着たくなるものです。
しかし、スーツを長持ちさせるなら、休ませる期間を設けるのが常識です。
難しい条件に思えますが、実は、単純な解決方法があります。
同じ柄のスーツを複数持てばいいのです。
柄は同じでも、1日ごとにスーツを取り換えれば、うまく休ませることができます。
少し費用はかかりますが、毎日お気に入りのスーツに触れることができます。
スーツに限った話ではありませんが、同じものを複数持つとき、私たちの生活は豊かになります。
普通に考えると、1番は1つだけです。
しかし、1番のお気に入りを複数持つと、1番を複数にできます。
「同じものを複数持つ」という選択肢を、私たちの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
「同じものでもいいから、複数持ちたい」という気持ちを大切にしましょう。
今まで1つしかなかった1番が、複数になります。
だから、生活を豊かにできるのです。
お手入れで手抜きをしがちなのは、ネクタイです。
ジャケットやスラックスは目立つため、手入れの配慮も行き届きやすい。
一方でネクタイは、意外に手入れを怠りがちではないでしょうか。
しかし、ネクタイは小さくても、印象に大きく関わる存在です。
ネクタイは体の中心にあり、顔にも近いため目立ちます。
ネクタイもスーツの重要な一部ですから、手抜きせず、きちんと手入れをしましょう。
まず気をつけたいのは、2つ折りです。
2つ折りにして保管するのは、折り目がつくため、適切ではありません。
クローゼットに備え付けのポールがあれば、それに掛けておくといいでしょう。
ポールがなければ、ネクタイ専用のハンガーも販売されているので、それを利用するのも方法です。
ポールもハンガーもなければ、ネクタイを、細いほうから柔らかく丸めて保管しても大丈夫です。
小さくまとまるため、引き出しの隅でも収納できるようになります。
毎日同じネクタイを着用していると、消耗が早くなり、寿命を縮めます。
ネクタイも、ジャケットやスラックス同様、休ませる期間が必要です。
1日着用したネクタイは、しわが伸びる時間を考慮して、1日以上、休ませるといいでしょう。
しわが取れるまで待てないときは、アイロンの蒸気を当てると、しわを取りやすくなります。
ただし当てすぎると、水分を多く含みすぎるため、必要な部分に最小限で当てるのが適切です。
湿気の残ったお風呂場につるす方法も効果的です。
ネクタイもクリーニングに出せます。
ウール・シルク・カシミヤなど、繊細な素材の手入れに自信がなければ、専門業者に任せるのもいいでしょう。
費用はかかりますが、お気に入りのネクタイを長持ちさせたければ、最も無難な方法です。
スーツが雨でぬれたときは、お手入れも少し工夫が必要です。
まず気をつけたいのは、布類。
ぬれたスーツは、タオルやハンカチなどで拭きたくなりますが、注意が必要です。
水滴を素早く拭き取れますが、布の繊維がスーツに付着して、見苦しくなるでしょう。
また、布でスーツをこするのは、摩擦によって生地を傷める原因にもなります。
では、スーツが雨でぬれたとき、どうすればいいのか。
最も適切なのは、自然乾燥です。
気になる水滴は、スーツを軽くはたいて落としましょう。
完全に落とす必要はなく、大きな水滴を落とすだけで十分です。
もし泥が付着しているなら、湿らせたタオルを使って、その部分をピンポイントで拭き取ります。
次に、直射日光が当たらず、風通しの良い場所にハンガーでつるしておきます。
ジャケットは、ジャケット用のハンガー、スラックスはスラックス用のハンガーです。
後は、乾くまで干しておくだけです。
クローゼットにしまうのは、湿気がこもるため厳禁です。
当然ですが、翌日になっても乾いていない場合があります。
そのためにも、代わりのスーツを何着か準備しておくと安心です。
エアコンや扇風機の風を当てて乾かすという方法も効果的です。
ドライヤーは、熱が生地を傷める原因になるため、できるだけ使用は控えたほうがいいでしょう。
どうしてもドライヤーを使いたければ、近くで当てすぎず、熱に十分注意しましょう。
スーツの大敵の1つが、タバコのにおい。
スーツが雨にぬれたときも対処に苦労しますが、タバコのにおいは、さらに苦労するでしょう。
水滴とは違い、タバコのにおいは目に見えず、量もわからず、対処に困るところ。
タオルで拭くこともできなければ、ドライヤーですぐ取り除くのも難しい。
においの分子が繊維の奥まで浸透すると、こびりついて落ちにくく、取れるまでに数日かかることも珍しくないのです。
あなたなら、どうしますか。
まず前提として、タバコの習慣を見直すことから始めましょう。
特に営業や接客など、お客さまと直接接する仕事では、においはビジネスに影響します。
スーツに悪影響を与えるだけでなく、健康にもビジネスにも良くありません。
円滑な人間関係と快適なビジネスのためにも、できるだけ喫煙は控えたほうがいいでしょう。
ただし、自分はタバコを吸わなくても、相手が喫煙者で、仕方ない状況もあります。
スーツにタバコのにおいが付いたとき、どうすればいいのか。
自然に取れるのを待つのもいいのですが、少し時間がかかりすぎます。
現実的な方法としては、消臭スプレーです。
市販されている消臭スプレーを使って、においを落としましょう。
スーツの外側だけでなく、内側もしっかりスプレーをします。
ただし、消臭スプレーを使っても、そのままクローゼットにしまうのは控えたほうがいいでしょう。
消臭スプレーとはいえ、完全ではありません。
においがクローゼットにこもり、においがほかのスーツに移ります。
においが取れるまでは、日陰の風通しの良い場所に、ハンガーでつるしておくのが適切です。
スーツ全体のにおいを取り除くとき、どうしますか。
たばこのにおいとは限りません。
汗のにおいや、外食によるにおいもあるでしょう。
しばらく部屋でハンガーにつるした状態でも取り除けますが、少し早めに取り除きたい場合があります。
消臭スプレーを利用すると、手軽で効果的ですね。
しかし、実は私たちのもっと身近なところに、スーツのにおいを取り除く手軽な方法があります。
入浴が終わった浴室なのです。
入浴が終わった浴室の湯気を利用しましょう。
入浴後の湿気が残った浴室に、ジャケットをハンガーに掛けて、15分から30分ほどつるしておきます。
スラックスの場合は、スラックス専用のハンガーで、逆さまにつるしておくといいでしょう。
その後、別の部屋にて一晩ハンガーで休ませれば、湿気が蒸発するとき、生地からにおいを取り除いてくれます。
同時にしわを伸ばす効果もあり、一石二鳥です。
毎日の入浴を賢く利用すれば、スーツはもっと長持ちするでしょう。
スーツをクローゼットに収納する前、一時的に部屋で干す場面があります。
たとえば、雨にぬれたスーツは、自然乾燥させるため、風通しの良い場所で陰干しします。
クリーニングから戻ってきたスーツも、溶剤のにおいを取り除くため、しばらく部屋で干す場合が多いでしょう。
直射日光が当たらず、風通しの良い場所なら、基本的にどこでもかまいません。
ただし、ここで盲点があります。
いくら直射日光が当たらず、風通しの良い場所でも、ほこりが舞いやすいところでは意味がないのです。
つるしている間に、スーツにほこりが付着して、スーツを汚してしまうのです。
では、なぜほこりが舞いやすいのかというと、単純な理由です。
理由の大半は、部屋の掃除を怠っているのです。
いくらスーツを手入れしても、その部屋がほこりだらけでは意味がありません。
風の温度・強さ・当て方などの問題ではありません。
エアコンであれ、扇風機であれ、ドライヤーであれ、ほこりだらけの空気では、かえってスーツを汚してしまいます。
部屋の掃除を怠れば、間接的に、スーツの寿命にも影響するわけです。
スーツを長持ちさせようと思えば、部屋の掃除も必要です。
定期的に部屋を掃除して、ほこりをしっかり取り除きましょう。
部屋がきれいになれば、空中を舞うほこりも減り、スーツの手入れもスムーズになります。
季節別のスーツの場合、シーズンオフになれば、長期保管です。
長期保管の際、最も注意したいのが、カビや虫の害などでしょう。
普通にたたんで保管するのもいいですが、保管方法にも工夫があります。
次の3つの工夫を押さえた保管方法を心がけたほうが、スーツもきれいな状態が保てます。
収納前は、クリーニングに出しておきましょう。
カビや虫は、汗や汚れが大好きです。
汚れた状態で長期間保管すると、カビが生えたり虫が付いたりしやすくなります。
クリーニングに出して、しっかりきれいな状態にしてから保管したほうが、カビや虫食いをしっかり防止できます。
クリーニングの費用はかかりますが、長持ちしやすくなる効果を考えれば、実は節約であると気づくでしょう。
クリーニングは、普通のタイプでもいいのですが、できれば防虫加工のタイプがおすすめです。
虫を寄せ付けない特殊な加工が施され、長期間の保管に適しています。
費用はかかりますが、特に大事なスーツに絞って利用するのもいいのではないでしょうか。
クリーニング後のスーツは、素のままでハンガーに掛けるより、カバーに入れて保管しましょう。
カバーに入れることで、虫の侵入を防げます。
カバーのタイプも、できるだけ虫を寄せ付けない防虫カバーを選ぶと、いっそう効果的です。