会社の仕事関係では、終業後に大勢で集まる会がよく開かれます。
忘年会、新年会はお決まりですね。
また季節の変わり目には、職場のみんなと飲みに向かうことがあります。
大きな仕事区切りに、祝いも兼ねて、プロジェクトのメンバー全員で飲みに行くこともあるでしょう。
そうしたときには、上司がこういうことをよく言います。
「さあ、今日は無礼講だ。仕事のことは忘れて飲んでくれ!」
上司が仕事の堅苦しい雰囲気を和ませるために、わざわざ気を使ってくれます。
無礼講とは「仕事の上限関係をなくして、打ち解けて飲み合おう」という意味です。
ここでよく失敗する人がいるのですが、無礼講だからとはいえ、本当に無礼になってしまう人がいるのです。
礼儀を忘れ、敬語、謙譲語を使わず、偉そうな態度で上司に話しかけます。
「前から思っていたのですが、部長は髪が少なすぎですよ」
「仕事が大変で死にそうですよ。辞めようかな」
「これからも頑張ってくれよ、部長!」
いくら無礼講とはいえ、これでは上司を怒らせてしまい、次の日から関係がぎくしゃくしてしまいます。
上司はあくまで上司です。
無礼講は、無礼講という意味ではないのです。
「リラックスをして、打ち解けて楽しく飲もう」という意味です。
飲み会の席で「無礼講だ」とはいえ、本当に無礼になってはいけないことに注意が必要です。
もちろんいつもと変わらない堅苦しい雰囲気では、つまらなくなります。
適度にリラックスを心がけて飲みを楽しむのがいいでしょう。