公開日:2022年7月13日
執筆者:水口貴博

落ち着いた人になる30の方法

16

「緊張しないように」と考えてはいけない。「リラックスするように」と考えるのが正解。

「緊張しないように」と考えてはいけない。「リラックスするように」と考えるのが正解。 | 落ち着いた人になる30の方法

本番前「緊張しないように」と考える人がいます。

「緊張しないように……。緊張しないように……」

自分に言い聞かせるように、何度も繰り返し考える人が多いのではないでしょうか。

よくありがちな光景ですが、これほど危険なことはありません。

実際は逆効果だからです。

嫌な汗がにじんできて、どんどん心臓の鼓動が強くなり、手足の震えが止まらなくなるでしょう。

普通に立っていることすら難しくなることも少なくありません。

「緊張しないように」と考えれば考えるほど、緊張に注意が向いてしまい、かえって緊張を高める結果となります。

なぜこのような逆現象が起こるのでしょうか。

それは「脳は否定が苦手だから」です。

ここであなたに面白いテストをします。

「ピンクのゾウをイメージしないように」と考えてください。

あなたは今、ピンクのゾウをイメージしたはずです。

「ピンクのゾウをイメージしないように」と考えたにもかかわらず、ますます考える結果となるのは不思議な現象です。

脳は否定が苦手です。

頭で何らかのフレーズを考えたとき、否定が抜け落ち、キーワードだけが残って強調されます。

そのため「ピンクのゾウをイメージしないように」と考えると、否定が無視され、ピンクのゾウをイメージする結果となるのです。

これと同じ現象が「緊張しないように」というフレーズにも当てはまります。

脳は否定を理解が苦手であるため「緊張しないように」と考えると、否定が無視され「緊張」というキーワードが強調されます。

「緊張しないように」と考えれば考えるほど、頭の中では「緊張」という言葉が反響し、トランジスターのように増幅されます。

緊張に注意が向いてしまい、かえって緊張を高めてしまい、逆効果となるのです。

では、本番前はどう考えるのがいいのでしょうか。

「リラックスするように」と考えましょう。

このフレーズには否定がありません。

あるのは「リラックス」という弛緩しかんしかんを促すキーワードだけです。

「リラックスするように」と考えることで、言葉の力が引き出され、ポジティブな自己暗示がかかります。

心身の緊張が和らいで、スムーズにリラックスできるのです。

落ち着いた人になる方法(16)
  • 「緊張しないように」ではなく「リラックスするように」と考える。
「うるさい」と怒鳴る人が、一番うるさい。

落ち着いた人になる30の方法

  1. 落ち着いた人になるとは、モテる人になるということ。
  2. 落ち着いた人だから、落ち着いた服装をするのではない。
    落ち着いた服装をするから、落ち着いた人になる。
  3. 人の品性が現れるのは、言葉遣い。
  4. 落ち着いた人は、階段を1段ずつ上がる。
    急いでいるときでも、1段飛ばし・2段飛ばしをしない。
  5. むかむかしても、耐える。
    いらいらしても、我慢する。
  6. 上品を意識するなら、連打は避けること。
  7. 言い訳することは、癖になる。
    言い訳しないことも、癖になる。
  8. 嫌な人は、対人スキルを磨くために存在する。
  9. 「年齢」を重ねるだけで大人になるとは限らない。
    「成長」を重ねることで大人になる。
  10. ドアや引き戸を「ばんっ」と閉めない。
    クローザーが付いていても、頼りすぎないこと。
  11. 用件に入る前の雑談に要注意。
    雑談はあっても、余計な無駄話は不要。
  12. とげのある言葉に注意する人はいても、とげのある雰囲気に注意する人は少ない。
  13. 急に大きな音が聞こえたときこそ、平常心。
  14. 褒められたい気持ちを捨てれば、スピードが出る。
  15. 美しい花を見ながら、雑な電話はできない。
  16. 「緊張しないように」と考えてはいけない。
    「リラックスするように」と考えるのが正解。
  17. 「うるさい」と怒鳴る人が、一番うるさい。
  18. 朝のスタートダッシュは、当日に決まるのではない。
    前日の晩に決まる。
  19. 雑用だから雑にやっていいわけではない。
    雑用だからこそ丁寧にこなそう。
  20. 緊急のトラブルが発生したときは、復旧・応急処置が最優先。
    原因追及は後で行う。
  21. 重要な意思決定は冷静なときに行う。
    冷静でないときに重要な意思決定を行わない。
  22. マイペースを無視すると、途中棄権を招く。
    マイペースを尊重すると、無事にフィニッシュできる。
  23. 焦りを感じていないから冷静とは限らない。
  24. 大切な事実は、早く知っておくほうがいい。
  25. 入れ替わりでトイレの個室に入るとき、扉が閉まり切る前に入らない。
    きちんと扉が閉まって、3秒置いてから入る。
  26. 焦るのがいけないのではない。
    焦って判断を誤ることがいけないのだ。
  27. 常に冷静でいると、疲れにくくなる。
  28. 悪口を喉のところで止めたあなたは偉い。
    きちんと我慢できた自分を褒めよう。
  29. あたふたしている自分も、人から見ると滑稽に見える。
  30. 冷静な人が成功する。

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